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	<title>月刊望月三起也 &#187; JUN</title>
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	<description>望月三起也オフィシャルファンサイト</description>
	<pubDate>Sat, 28 Jan 2012 15:46:39 +0000</pubDate>
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		<title>砂漠の狐</title>
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		<pubDate>Mon, 10 Oct 2011 08:43:11 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

		<category><![CDATA[Gun]]></category>

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		<category><![CDATA[第二次世界大戦]]></category>

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		<description><![CDATA[
さて今回は一本の読み切り短編に焦点を当ててみようと思う。
実録ものというジャンルに入れることが出来るやもしれぬ一編なのだが、そんなカテゴリーを吹き飛ばす望月流エンターテイメント満載で描かれている。
時は1941年、第二 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_01.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-6265" title="desert-fox_01" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_01-300x248.jpg" alt="" width="277" height="229" /></a>さて今回は一本の読み切り短編に焦点を当ててみようと思う。<br />
実録ものというジャンルに入れることが出来るやもしれぬ一編なのだが、そんなカテゴリーを吹き飛ばす望月流エンターテイメント満載で描かれている。<br />
時は1941年、第二次世界大戦下の北アフリカ戦線に跳梁し、一匹の『狐』と呼ばれた男の物語である。<span id="more-5730"></span><br />
<br />
<strong>エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル</strong><br />
（Erwin Johannes Eugen Rommel）<br />
それは戦史に興味を持つ者、戦記好きには名の知れたドイツの名将ロンメル将軍、その逸話を小気味良く、望月三起也独自の推察眼と想像力によって描ききった佳作、短編の傑作。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_08.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-6334" title="desert-fox_08" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_08-300x202.jpg" alt="" width="265" height="186" /></a><br />
砂漠の狐・・・・・　敵連合軍から畏敬と恐怖の入り混じった形でそう呼ばれたというロンメル、当時史上最強と語られる北アフリカ戦車軍団を指揮したその男を描いたものは、映画、小説、ドキュメントと残されているものは多い。それほどこの人物を興味の対象として見る者は多いのだ。そんな中でも今作『砂漠の狐』は異色の部類に入るのではないだろうか。<br />
物語はこのロンメルが、中将として北アフリカ戦線総司令官として赴任したころから描かれる。<br />
<br />
太古の昔から人類は、他の動物たちと同様、そのテリトリー拡大と自己顕示のため限りなく戦いを繰り返し、その中で幾ばくかの頭脳を有する「ヒト」はその知恵を勝利のために駆使、戦略なるものを創造してきた。<br />
古代ローマ時代、戦車なる戦いのための乗り物を考案したヒトは、近代それを鉄の塊で装甲した、攻撃、防御、両得の武器へと変貌させた。それは当時まさしく陸のモンスター的存在であったであろう。しかし両軍がそのモンスターを有した場合、戦いは一変する。数の力以外では戦力は均衡化し、モンスターはモンスターでなくなる。そんな中、全く新たな視点と発想で戦略を考案し自軍に活路を与えた人物がロンメルだった。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_03.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-6319" title="desert-fox_03" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_03-280x300.jpg" alt="" width="280" height="300" /></a>彼は平面に広がる地上戦に３次元的立体を持ち込み、それを駆使した。空間である。航空機により空から地上の全体像を俯瞰、自軍戦車隊を指揮した。<br />
作中に於いても描かれるが、それはまるで将棋を指すさまに似ている。平面に垂直の思考を持ち込んだこの戦い振りは画期的、お陰で当時の北アフリカ戦線に於いて、ドイツ軍は破竹の勢いだった。<br />
だがこの天才的戦略家だったロンメルに、実は致命的な身体的（？）欠陥があった・・・・・・　この望月三起也流考察が今作、物語最大のハイライト、後世伝えられる記録を検証したうえで語られるこの望月三起也流解釈は非常にリアルで大胆な推測として描かれる。<br />
私の友人に戦史好きが高じてその知識が専門家はだしがいるが、その彼を以ってして「考えもしなかった・・・・」と当時言わしめた推論。<br />
その部分は大いなる「ネタばれ」となり得るため、ここで記述できないが、戦史どころかロンメルという人物の名を知らぬ者でも物語として、一本の漫画作品としての完成度の高さもあり確信することとなる。<br />
27ページ（扉絵を除く）という少ないページ数の中で、実在の人物の数年間とその裏側を描ききった構成力には舌を巻くばかりで、賞賛の言葉しか思い浮かばない。<br />
<br />
<div id="attachment_6340" class="wp-caption alignleft" style="width: 187px"><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_0005.jpg"><img class="size-medium wp-image-6340" title="desert-fox_0005" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_0005-206x300.jpg" alt="※攻撃する戦闘機。その後、同遠近上より同機内部からのアングルでターゲットを描くことにより、その時間の流れと状況を見事に表現する。※" width="177" height="258" /></a><p class="wp-caption-text">※攻撃する戦闘機。その後、同遠近上より同機内部からのアングルでターゲットを描くことにより、その時間の流れと状況を見事に表現する。※</p></div><br />
<br />
師にしてみれば「大好きな戦車が描けて、元来『立て膝30分』の俺だから・・・・」などと仰るかもしれないが、それはご謙遜、照れ隠し。熟慮を重ね、熟考の末の出稿だったはずである。<br />
少ないページ数だからといって全体のコマ割りが小さくなることもなく、ネームが多くなることもなく、ましてや売り物の望月流アクションが小粒になることもなく見事に収めきってしまっていることに、感嘆・驚嘆など以外のどのような言葉を選択できようか。<br />
砂漠が多くの舞台であり背景でありながら、その無為な風景を感じることもなく、それはあらゆるアングルで構成し、ひとときも止まることのない構図を配してダイナミックに史実を展開していく。目線変化の多用が身上のひとつである望月作品の真骨頂、これもまた短編作品の見本的作品であろうと考えている。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_04.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-6325" title="desert-fox_04" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_04-300x218.jpg" alt="" width="300" height="218" /></a><br />
<br />
特に目を惹くのはやはり上記にも記した構図構成。ドキュメント的内容を含むこの作品で、少ないページ数を補うべき的確に読者を理解させる構図が選択される。が、それはお仕着せ的な図解風にはならず、しっかりと“漫画”としての態を逸脱することはない。どのページもどのコマも、望月流テイスト満載で娯楽に富み、かつスペクタクルにダイナミックに読む者は作品世界に釘付けにされる。<br />
作品の一部をご覧になっていただきたい。決して奇を衒ったようなコマ割りなどはしない、到ってノーマルである。そこに望月三起也の持つ力量が溢れている。<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_02.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-6327" title="desert-fox_02" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_02-188x300.jpg" alt="" width="188" height="300" /></a>最近の漫画の作風に、やたらと・・・・　いや、全てのページの余白部分、専門的には「天」「地」「小口」「のど」というが、その本の綴じ部にあたる「のど」以外の３方にまでペンを走らせ、よりコマを大きく無駄なく使おうとする風潮がある。決してこの風潮（テクニック）を非難するものではないが、私などは常時そういった作画をなす意味を理解できないでいる。<br />
見せたいもの（部分）を見せる、より見せる・・・・・　「ここ、見せたいシーンなんだよねぇ！」的なときにコマからはみ出して描いたり、余白部分を全部使って描き込むことで、よりその主張は大きくなり読者に伝わる、伝えることが出来るのではないだろうか。<br />
ここぞと言うときにそういった作画をすることで、作品にも読者にも、よりインパクトを与える手段として利用した方がよいと私は考えている。<br />
先に述べたように常時ダラダラと描き込まれた作品は、せっかく使えるテクニックのチャンスを自ら放棄してしまっているとしか思えないのだ。勿体無い。<br />
逆にコマ内であってもコマの中心にのみ必要部分を描きこみ、コマの四方は紙白（白部）のまま残すなどという大胆な省略画もこのテクニックの発展形と言え、これもまた望月漫画の特徴となっている。<br />
最近は「開き」「起こし」というページネーションを利用するテクニックもどうもお座なりのようで、ちょっと寂しい感の私なのだが、これなどはまた今度機会があったら語ってみたい。<br />
とにかく望月作品の全ては、私の考える漫画技法の正攻法、王道だと認識している。<br />
いや、“私の考える”ではない、“私の教わった”が正しい言葉の選択だろう。<br />
話が少し『砂漠の狐』からズレているようなので困ったものだが、好きに書かせてもらえるこのコンテンツならではと流してもらえると在り難い（笑）。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_05.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-6330" title="desert-fox_05" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_05-235x300.jpg" alt="" width="235" height="300" /></a><br />
<br />
絵的にも当然、戦車や自走砲がたくさん出てくる。三号戦車に四号戦車、ハーフトラックにシャーマン戦車。おまけにタイガー戦車とね、いっぱい。<br />
私など四号戦車の側面、キャタピラ部分に乗員が出入りできるドアスペースがあるなど、この作品を読むことで初めて知ったような気がする。前方フロント部分にそのようなドアスペースがあることは知っていたが、側面、それもキャタピラ動輪横に存在するなど全く知らず、この作品で初めてそのような車体構造だと知った次第。<br />
またロンメルが指揮車とした「無線指揮車Sd.Kfz.250/3　グライフ」と、空からの指揮に愛用した「フィゼラーＦｉ156シュトルヒ」という飛行機、しっかりと描き込まれているのだ。<br />
グライフはすでに見本となるプラモデルが存在したのかもしれないが、シュトルヒまであったのだろうか？私はプラモ・マニアではないのでこういった物の詳細は知り得ないが、資料の乏しかったであろう当時に、これほどしっかりと描き込まれたものを見せてくれたことに驚いた。<br />
特に短滑走離陸機シュトルヒなる飛行機は望月先生、お気に入りの一機だということで、それを描く思い入れなんてものもあったのかもしれない。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_07.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-6332" title="desert-fox_07" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_07-289x300.jpg" alt="" width="190" height="196" /></a><br />
<br />
さて、そのラスト付近ではゲシュタポ（秘密警察）隊長ハインリヒ・ヒムラーらしき人物も登場し、名将ロンメルを描くこの物語、非業のラストへと向かう。<br />
史実上なんともソクラテス的選択をしたロンメルなのだが、これも武人（騎士道）としての哲学だったのだろうか？悔しさの残る何とも言えないラストが胸に迫る。<br />
<br />
しかし私には読後ひとつの疑問が沸いていた・・・・・<br />
ロンメルが指揮機として愛用した「フィゼラーＦｉ156シュトルヒ」、それは間違いなく小型の航空機で、その乗員スペースは決して広いとは言い難かったはずである。そこに師の推察するロンメルの持つ心身的欠陥との符合があるだろうかという疑問。なんとも私ごときが風波を立てるようで恐縮至極ではあるが・・・・・<br />
アレ？　これってキモとなる部分のネタばれヒントになっちゃう？<br />
<br />
ここで問題です。<br />
さて、望月先生が推理したロンメル将軍の心身的欠陥とは、いったい何でしょう？<br />
・・・・って、もう開き直り（笑）。<br />
答えはみなさんが、『砂漠の狐』を読んでみるべし！<br />
<p style="text-align: right;">2011年10月　アスカ／JUN記</p>
<p style="text-align: right;"></p>
<br />
さてさて、どうでもいいネタ話だ。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_06.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-6315" title="desert-fox_06" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_06-246x300.jpg" alt="" width="311" height="379" /></a><br />
初出オリジナルを読んだ私だが、そのオリジナルでは２ページ目にあるロンメル将軍の紹介ページにて、フルネームである『エルウィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル』と写植が打たれていたのだが、過去２度の単行本化では何故か『エルウィン・ロンメル』とフルネームではない。これはどういう意味があるのだろうか？<br />
<br />
またロンメル（Rommel）、実際の発音は「ロメル」に近い。<br />
そこでこれを濁点を付けたイメージで発声してみる。「ドメル」・・・・・・　お判りだろうか？　アニメ「宇宙戦艦ヤマト」（東北新社）に登場するドメル将軍とはロンメル将軍を模したキャラクターである。<br />
<br />
もっとどうでもいい情報だ・・・・<br />
11月15日が誕生日となっているロンメルだが、これは我が国に於いてもヒーロー的な人物『坂本龍馬』の誕生日であり、命日なのだ。<br />
<br />
『砂漠の狐』<br />
1972年1月26日号　ヤングコミック（少年画報社）<br />
1983年　　　　　　　　「メコンの鷹」サンコミックス（朝日ソノラマ）　併録<br />
2003年　　　　　　　　「地獄の予感」戦記コミック傑作選２　BUNKASHA COMICS（ぶんか社）　併録<br />
<br />
<div id="attachment_6355" class="wp-caption alignright" style="width: 310px"><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_0003.jpg"><img class="size-medium wp-image-6355" title="desert-fox_0003" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/desert-fox_0003-300x136.jpg" alt="※一度きりしか登場しない名も無き兵士の描き方もカッコよさ満載！※" width="300" height="136" /></a><p class="wp-caption-text">※一度きりしか登場しない名も無き兵士の描き方もカッコよさ満載！※</p></div><br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
月刊望月三起也ではみなさんからの投稿をお待ちしています。<br />
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由、採用者は「月刊望月三起也」で掲載。<br />
また掲載された方には、望月先生書き下ろし特製ポストカードをプレゼント！</span><br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。<br />
お待ちしております。<br />
<a href="info@wild7.jp">info@wild7.jp</a><br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ </span></div>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>秘密探偵JA『香港の黒い霧』</title>
		<link>http://wild7.jp/5645</link>
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		<pubDate>Sun, 03 Jul 2011 04:16:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[
国家と名の付くところに諜報機関という組織が存在しない道理はない・・・・　などと勝手に思い込んでいる私だが、我が国日本では事実現在それを標榜する組織はない・・・・　表向きは。
しかし、もし存在するならば「こんなのがあると [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_01.gif"><img class="alignleft size-full wp-image-6214" title="the-suspicions-of-hong-kong_01" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_01.gif" alt="" width="154" height="250" /></a>国家と名の付くところに諜報機関という組織が存在しない道理はない・・・・　などと勝手に思い込んでいる私だが、我が国日本では事実現在それを標榜する組織はない・・・・　表向きは。<br />
しかし、もし存在するならば「こんなのがあるといいネ」と子供たちにワクワクドキドキのアドレナリンを放出させてくれる娯楽作品が1965年週刊少年キング（少年画報社）第2号からスタートした『秘密探偵JA』。それはまさしくイアン・フレミングの創出した英国情報局秘密情報部（※）所属の007ジェームス・ボンドを彷彿させるスパイ活劇として読者の熱狂的支持を得た。<span id="more-5645"></span><br />
<br />
この『秘密探偵JA』は過去2度、このコンテンツ内で記述されている。第５話『<a href="http://wild7.jp/4527"><span style="color: #0000ff;">赤い天使</span></a>』と第14話『<a href="http://wild7.jp/1104"><span style="color: #0000ff;">脱走列車</span></a>』がそれだが、今回再度・・・・　との声があり、それではこの超の字のつく傑作の誕生となる第１話『香港の黒い霧』に触れずしては進まないだろうと己に言い聞かせペンを執った。いや、正確にはキーボードと格闘を始めた。<br />
このシリーズの全体像や世界観に関しては、上記した作品紹介コンテンツをお読みいただくこととして省略させていただくが、それでも避けて通れないものが望月作品としてのスパイ物というカテゴリーである。<br />
実は望月先生、スパイ物と断言できる作品の執筆はこの『秘密探偵JA』ただ一本、後にも先にもこれ以外は発表されていない。<br />
もちろん作品中、任務遂行のため敵中潜入というエピソードは確かに諜報（スパイ）活動だが、そのような場合は別として数えていない。そうでないとあのワイルド７もスパイ物のカテゴリーに入ってしまう。また『隼』という旧日本軍下に於ける特務機関員ものもあることは事実だが、誰もがイメージするスタイリッシュな現代スパイものとしてのカテゴリーには、私の独断と偏見（？）を持って入れなかった。<br />
なぜかって？独断と偏見だから（=^ o ^=）<br />
<br />
――　秘密探偵JA　香港の黒い霧　――<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_02.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-6189" title="the-suspicions-of-hong-kong_02" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_02-275x300.jpg" alt="" width="275" height="300" /></a><br />
<span style="color: #333399;">さまざまなトラブル、敵から日本を守る影の防衛組織「J機関」。「大佐」と呼ばれる男をトップに優れた機関員（諜報員）が日夜そ</span><span style="color: #333399;">の下で働く。そのＪ機関の中でも選り抜きの機関員にのみ与えられる「JA」の称号を持つ者３人・・・・<br />
事件は各国のスパイ網が張りめぐらされ、暗澹とする国際都市香港で起こった。日本に蔓延する変心薬と呼ばれる薬物殲滅に潜入中のＪ機関員S3号が何者かに暗殺され、合同指令を受けていたS6号はS3号と懇意だった一人の青年と事件を追うことになる。その次郎と呼ばれる青年は街のあらゆる階層の人々と懇意というだけでなく、暗黒街にも精通しているという不思議な魅力と胆力を併せ持つ。そんな次郎の協力をする知人が次々と死を迎え、事件は香港の魔窟、九竜城へと移っていく。<br />
次々と襲い来る危機を腕力と頭脳で脱する次郎とS6号、敵の正体と基地へと辿り着くがそこには益々強大な敵と罠が待っていた・・・・</span><br />
<br />
ファンの多くは、この秘密探偵JAの大ヒットを強く認知するあまり、スパイ活劇（アクション）というカテゴリーを望月先生に重ねることもあり、またそれも当然のことかと思うが、実際はこの作品ただ一本のみ。<br />
大ヒット作品の持つイメージ定着の威力を感じることのできるいい例かもしれない。<br />
<br />
さて本編「秘密探偵JA」の第一章となる『香港の黒い霧』だが、そのタイトル通り全編を通して中国特別行政区“香港”を舞台として展開される。<br />
連載当時の香港はまだ、イギリス統治の植民地として都市機能は存在し、東洋の妖しい国際都市としてある意味、魑魅魍魎（ちみもうりょう）が跳梁跋扈（ちょうりょうばっこ）するイメージが、少なくとも私にはあった。映画・TVドラマ・小説などの多くの娯楽の中でも香港がそのように形容され描かれていたという背景も私の記憶の中にある。<br />
そういったことから私など、舞台が香港と認識した時点でもうすでにワクワクドキドキだった。<br />
もちろん赤い天使編で記述させていただいたように、私個人は赤い天使編（単行本）が初見で他は後読み、出版元の少年画報社へ単行本を発注し配達されてくるまで、どれほど胸が高鳴ったか。今思い返せば「ヲタク」の気持ちが理解できるほどだ。　・・・・って、これがヲタクか？（苦笑）<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_04.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-6192" title="the-suspicions-of-hong-kong_04" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_04-225x300.jpg" alt="" width="185" height="246" /></a><br />
<br />
物語冒頭、JA飛鳥次郎はただ一介の青年（少年）として描かれる。香港の一地区を根城とする街の人気者で、地区の警察署長とも懇意な関係という描かれ方。後続編から読んでいた私は、この事件でJ機関へスカウトされたのか？　などと思いつつ読み進めていたのだが、実は次郎にとってはこのエピソード、すでに事件の最終プロセスで、“前のり”として以前からここ香港へ潜入していたのだと明かされる。まるで忍者の「草」である。<br />
さりげなく“土地”に住み着き、土地の者と同化し諜報活動をする・・・・・　　うう～ん、深い。<br />
連載当時をリアルタイムで接していた読者は、「タイトルにある秘密探偵って誰？」だったかもしれない。これは読者をも欺いていた感がする。<br />
あれ？　これってネタばれですか？　まァ　このくらいはいいんでねか？（笑）<br />
<br />
漫画作品として、とにかくおもしろい、次から次へとクライマックスがやって来る。一難去ってまた一難、休みなくワクワクが連続する。<br />
謎の登場人物出現に襲撃、カーアクションに拉致拘束、トリックでアッと言わせた後はもちろん銃撃戦。スパイ物には必要不可欠（？）な秘密の小道具と、まったく息もつかせない。カーアクションと一言で言っても手を変え品を変え、何度も描かれる。中には大型バスによるアクションシーンなど、まだハリウッド映画でも試みていなかったはずである。<br />
舞台もまた地上戦から潜水艦出現、海戦と描かれ、戦闘ブイトール（垂直離着陸機）との重機による対戦と、これでもか！　のてんこ盛り。<br />
構図構成展開も当時としては群を抜いていたもので、一気に人気作へと登りつめ、ヒット作となったのは当然の結果だと思われる。<br />
立体を認識させるパースの強い構図は、アクションのダイナミズムをさらに増幅させ、そのアングルは上方、下方、水平目線と常に位置の変化を繰り返し、特にアクションシーンでは目線をより下方へ置いたアングルから描き、その迫力を強調してみせる。<br />
若きアクション漫画家「望月三起也」の大ヒット作第一章としての面目躍如である。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_01.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-6194" title="the-suspicions-of-hong-kong_01" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_01-256x300.jpg" alt="" width="256" height="300" /></a>そして驚くべきは、やはりその描き込みである。物語が展開する場面設定が、こと細かく読者へと伝わる描き込みである。<br />
しっかりと要所々のバックが手を抜くことなく描き込まれていることで、現状場所がどこなのか、昼なのか夜なのかなどで思案することはない。<br />
日々数多く発表される漫画作品の中には人物のみが描かれ、背景はほとんど描き込まれることもなく、状況がまるで把握できない作品も散見できる。中にはその人物さえバストショットのみで全身像はない、ましてや場所の特定や状況示唆のためのロングショット画もない。なんて作品まで存在する。<br />
若い作家たちはいったい何を参考として学習してきたのだろうと僭越にも心を過ぎってしまう。大いに望月作品に学んで欲しい部分と言えるだろう。<br />
ネーム（言葉）で語る必要はない、漫画なのだ、絵があるのだ、絵で表現すればいいのだ。出来なければそれはちょっと違う・・・・　若き師の声が聞こえるようだ。当時としてはまさに画期的な作品だったはずである。<br />
それは望月三起也、作家人生のひとつのポリシーとして現在も同様、いや、益々強められていることはファンの方ならばお判りのはずであろう。またそれは発想の斬新さのみにあらず、確かなデッサン力あってのものだということを理解するのは容易である。<br />
<br />
しかし、この描き込むこだわりが逆に仇となったシーンもある。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_02.gif"><img class="alignright size-full wp-image-6196" title="the-suspicions-of-hong-kong_02" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_02.gif" alt="" width="260" height="300" /></a><br />
望月三起也真骨頂、魅力の銃器であるが、敵から奪取した銃はUSルガーであったはずが、次のシーンではワルサーP38へと変貌していた。これなどは当時だれも描き分けることのなかった銃を一種々こだわって描き分けた師なればこそ、そのミスが露呈してしまったと言える。いい加減なL字型の物体を描いていれば、判りゃしなかったのだ。私に言わせれば賛辞したいものである。<br />
またカーアクションは何度か展開されるが、そこには英国車アストンマーチンが描かれ、カーアクション以外でもちょくちょく登場してくる。映画ファンならば007シリーズに於いて主人公ジェームス・ボンドの愛車としてその初期に、主人公並みに話題となった小道具満載のスパイカーとして有名である。<br />
この記念すべき秘密探偵JA第一話に登場させた師の思いはどんなところにあったのだろう。単に愛すべきクルマだったのか？　または挑戦だったのか？<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_05.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-6199" title="the-suspicions-of-hong-kong_05" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_05-300x202.jpg" alt="" width="300" height="202" /></a>そう言えば・・・・　JA飛鳥次郎が作中メインで使用する銃はドイツ製「ワルサーPPK」、これもジェームス・ボンド愛用の銃だった。<br />
うん、やはり一種のオマージュ的要素は強そうだ。<br />
また、J機関に於いてJAの称号を与えられし者だけが成し得る技、映画では有り得ない、漫画だからこそのワクワクする夢の設定として「雷鳴撃ち」なるものが披露される。銃弾４発で敵10人は倒せるという必殺の技。作中JA次郎がその技によって窮地を脱するシーンがあるのだが、その妙技は擬音のみの世界に隠され描かれることはなく、その全貌はここから五年後の最終話「黒い手の商人」まで読者は待たされる。引っぱられたなァ（笑）。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_06.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-6211" title="the-suspicions-of-hong-kong_06" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_06-267x300.jpg" alt="" width="267" height="300" /></a><br />
<br />
そして事件は落着し、諜報員の宿命として世界各地を転々とせざるを得ないがゆえの別れがラストには描かれるのだが、ここはまさに東洋（日本）的虚無感溢れるシーン、欧米のスパイ映画などでは決して描かれることのないシーンであろう。<br />
読者は今エピソードの余韻と次に来るであろう新たな活劇に思いを馳せることができる。いいラストである。<br />
雨の中、去っていく次郎の姿に往年の日活無国籍映画を彷彿とさせる。<br />
<br />
日本に於ける本格スパイアクション漫画の草分け的存在、秘密探偵JA。<br />
もちろん先生を一気に人気作家へと押し上げた傑作、名作であるわけで、過去７回と再販を繰り返しているその登場編、第一話。ファンを自認するならば、ここは完全読破しなければならない。<br />
だが私も最近知るところとなったのだが、この「香港の黒い霧」というサブタイトル、実は単行本化に伴って改変されたもので、連載時は『変心薬』というサブタイトルだったらしい。<br />
また単行本初版編集には一巻目を表す巻数『１』が本の背に印刷されていない。これは次巻にも同じく『２』の数字は存在しない。<br />
これもまた謎で、その理由なりは望月先生の記憶にないと言う。いやそれ以前に巻数が印刷されていないことにすら気づいてなかったという。まさしく望月三起也、その人らしいと言えるかもしれない。<br />
<br />
『秘密探偵JA』　　（雑誌掲載時は「ひみつ探偵JA」と平仮名タイトル）<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_031.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-6205" title="the-suspicions-of-hong-kong_031" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/06/the-suspicions-of-hong-kong_031-196x300.jpg" alt="" width="116" height="179" /></a><br />
1965年　少年キング（少年画報社）2号～1969年34号<br />
第1話「香港の黒い霧」（変心薬　改題）　1965年同誌2号～15号<br />
<br />
1967年～　キングコミックス（少年画報社）<br />
1972年　　キングコミックス新版（少年画報社）<br />
1976年　　ヒットコミックス（少年画報社）<br />
1982年　　秋田漫画文庫（秋田書店）<br />
1992年　　スターコミックス（大都社）<br />
2000年　　漫画文庫（ホーム社）<br />
2009年　　コミック文庫（ぶんか社）<br />
（現刊行中の「ぶんか社コミック文庫」版は初の完全版、過去未収録ページ収録、<br />
ページネーションの正確再現とマニア待望版である）<br />
<br />
<br />
<p style="text-align: right;">2011.7.JUN／アスカ記</p>
<br />
<br />
<span style="color: #999999;">※映画作品内では英国海軍情報部と呼称されることが多く、多分「MI６」のことだろうと推測されている。</span><br />
<br />
<br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
月刊望月三起也ではみなさんからの投稿をお待ちしています。<br />
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由、採用者は「月刊望月三起也」で掲載。<br />
また掲載された方には、望月先生書き下ろし特製ポストカードをプレゼント！</span><br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。<br />
お待ちしております。<br />
<a href="info@wild7.jp">info@wild7.jp</a><br />
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ </span></div>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>四つ葉のマック</title>
		<link>http://wild7.jp/5459</link>
		<comments>http://wild7.jp/5459#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 04 Feb 2011 14:59:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

		<category><![CDATA[Gun]]></category>

		<category><![CDATA[アクション]]></category>

		<category><![CDATA[マンガ]]></category>

		<category><![CDATA[四つ葉のマック]]></category>

		<category><![CDATA[望月三起也]]></category>

		<category><![CDATA[漫画]]></category>

		<category><![CDATA[銃]]></category>

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		<description><![CDATA[
少年院・・・・　漫画世界では良くも悪くも物語背景の一つとして使われる素材だが、望月三起也が取り組むとこういったカラーになるという見本のひとつであろうか。そこには読者の度肝を抜く設定と展開が網羅されているのだから、その作 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_001.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-5513" title="four-leafs-of-mac_001" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_001-300x191.jpg" alt="" width="300" height="191" /></a>少年院・・・・　漫画世界では良くも悪くも物語背景の一つとして使われる素材だが、望月三起也が取り組むとこういったカラーになるという見本のひとつであろうか。そこには読者の度肝を抜く設定と展開が網羅されているのだから、その作品世界に釘付けである。<span id="more-5459"></span><br />
『四つ葉のマック』・・・・　1983年1月 少年KING（少年画報社）第2号より連載のスタートしたこの作品は、当時の荒廃した教育現場の様相なくして生まれなかったのかもしれないと思わざるを得ない。学校崩壊が叫ばれ始めた世相にいち早くアイデアの一端を見つけたのだろうか。<br />
<br />
この作品の大きな“キモ”は、その極悪不良少年たちを収監する更正施設にある。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_003.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-5515" title="four-leafs-of-mac_003" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_003-300x244.jpg" alt="" width="300" height="244" /></a><br />
組織の背景は完全には暴露されないが、世に害をなす少年少女たちを夜ごと狩っては送り込むその施設は海に浮かぶ船舶、非行少年刑務艦。そこには過酷な毎日とこれまた極悪看守たちが目を光らせ、苛め、拷問が跋扈（ばっこ）し時には死の制裁が横行する獄門船。船が『密室』と化する壮絶な設定なのだ。<br />
この密室の中で誰が味方で誰が敵なのか、その不安と恐怖が読む者をグイグイと引っ張っていく。<br />
そして凄惨で救いようのない密室に於いて育まれる仲間意識と友情が、強烈なコントラストとなり読者の拠り所を作り、面白さを加速させる。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_004.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-5517" title="four-leafs-of-mac_004" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_004.jpg" alt="" width="619" height="334" /></a><br />
<br />
サスペンスに於いて『密室』というのは三大要素のひとつと定義され、古今東西のサスペンス作家が、あの手この手でその世界観を構築しているが、望月三起也のそれは広大な背景の中、描かれることが多い。<br />
例えば『秘密探偵JA』では死は赤い骨編にて、サメが徘徊する海に浮かぶ孤島が“密室”として使われている。これもまた逃げようもない島にて、死の戦いを強いられる。<br />
また大勢のファンの方々の知るところであろう『ワイルド７』千金のロード編では、作戦上迷い込んでしまったカンボジアのジャングルがひとつの“密室”としての効果を作り上げている。<br />
その巧みさにため息の出る思いである。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_007.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-5521" title="four-leafs-of-mac_007" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_007-300x243.jpg" alt="" width="300" height="243" /></a><br />
<br />
して、今作に於けるこの密室というやつは、周りを海という格子に囲まれ、相手方、つまりは敵にとっても同様の密室であり、ここに着目した師は『ヌシ』という顔を隠した謎のキャラクターを設定、逆に悪辣非道な看守たちを狩るという新手を考案している。<br />
益々もって読者を狂喜させてくれる。どうすれば読者が喜ぶかを知り尽くしている。<br />
そう、海の向こうでは『スーパーマン（Joanne Siegel原作／Joe Shuster作画）』や『バットマン（Bill Finger原作／Bob Kane作画）』。そして我が国漫画界の金字塔的作品であろう『月光仮面（川内康範原作／桑田次郎作画）』で完成した読者の変身願望を刺激するという手法、それも密室の中でどうやって？という形で見せてくれた。<br />
輻輳（ふくそう）するストーリー展開の中、その正体は秘匿され続け、消去法でも特定困難だったその隠された素顔だが、ラストにて「あァ～・・・・」と読者は唸らざるを得ない正体が明かされる。<br />
「こんな手があったか・・・・」である。<br />
<br />
またこの『四つ葉のマック』では、その密室と化した艦内に於いてのみほぼストーリーが展開するという特異な形態にて、ともすれば同じ場所、同じ背景が連続することで読者が飽きてしまいかねないという非常に困難な状況を作者自ら設定している。しかし実際にはそのような“飽き”など全く、微塵も感じさせられることはない。<br />
そういった部分を頭のすみに置いて読み進めていってもらえれば、作者 望月三起也の漫画家としての力量が嫌というほど認知できるのではないだろうか。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_009.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-5523" title="four-leafs-of-mac_009" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_009-219x300.jpg" alt="" width="219" height="300" /></a>さて、遅くなったがこの辺で簡単なアウトラインなど、紹介しておこう。<br />
<span style="color: #333399;">週に一度巡って来る金曜日、極悪不良少年少女を狩り集める灰色馬車と呼ばれる護送車の如きワゴン車があった。捕獲された不良たちが行き着く先は非行少年艦『海の檻』――。それは出航時の３分の１は更正教育と言う名の訓練と体罰により、その命を海の底へ沈めるという洋上の少年院。無実の罪で連行された四葉真記ことマックと艦内で交流をしたためたその仲間たちは、残忍な看守（艦守）と反マック派との戦いの中、遂にグループは行動を起こし、銃器を集め艦の乗っ取りを決行する。そんな中この非行艦に隠された真相が炙り出され・・・・　思いもせぬ国家を相手に死の戦いを余儀なくされる少年たち。生き残ることは出来るのか・・・・ </span><br />
<br />
しかしこの『四つ葉のマック』、少年誌連載とは思えぬほど凄惨なバイオレンス描写のあるエンターテイメント。当時の少年画報社の心意気が感じられる。今ならば、さて、どこまで描写、連載が可能だろうか？　と考えてしまう。<br />
望月先生というか、少年画報社というか、両者のチャレンジ精神には拍手を送るしかない。<br />
その心意気が前代未聞となるスーパー・バイオレンス・エンターテイメントを完成させたと言ってもいい。<br />
<br />
作風で私が気がついたことと言えば、まずはその出だしの展開。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_006.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-5527" title="four-leafs-of-mac_006" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_006-300x155.jpg" alt="" width="300" height="155" /></a><br />
いや、そんな大層なことじゃないが（苦笑）、各々登場人物たちの名前がないまま物語は転がり始めるのだ。単行本で言えば第一巻の半ばほどで初めてそこそこ登場人物たちの名前が出揃う。最初に判明したのが最後までマックと生死を共にすることとなるワイルド７のヘボピー然とした脇役「ルル三条」で、これほど登場人物、それも主人公の名前さえ未公開のままストーリーが展開するなど、これまた前代未聞ではないだろうか。<br />
次に「ふきだし」だ。<br />
それまでひょうたん型の丸いふきだしが望月漫画の定番だったのだが、ここではひょうたんのクビレ部分のない四角型のふきだしが使われている。連載当初こそ従来のひょうたん型を見て取れるが、連載3回目ほどからまったく見掛けることはない。<br />
この四角型のふきだしで統一した経緯（いきさつ）は、何だったのだろうか。<br />
まァ、どうでもいいことなんだけど、　・・・・気になる（笑）。<br />
<br />
<p style="text-align: left;">またこの作品には、小粋なセリフ、キメのセリフが網羅されている。一部を抜粋してみよう。<br />
<strong><span style="color: #000000;">「こんな痛い思いはしたくない、逃げたいよ・・・・　けど、ここで逃げたら人間失格、男は一生に一度や二度、損得抜きでつっぱり通さなきゃなんない時がある」</span></strong><br />
う～～ん、感じるねぇ。<br />
<strong>「理想のない生き方なんて死者といっしょだ！！」</strong><br />
う・・・　イタイねぇ。<br />
<strong>「いじめを黙って見ていて、“俺たちはいじめてない”と言うのは、一番ずるいいじめだ」</strong><br />
そうだよねぇ。<br />
<strong>「壊れた茶碗、いつまで眺めてもくっついて元に戻りゃしない。壊れた欠片をどう生かして使うかに頭を使う」</strong><br />
教えてくれるなァ。<br />
<br />
教育の時事に物言ったようなこんなセリフもある。<br />
<strong>「髪型なんて人の顔型で似合ったりするもので、他人様が決めるものじゃない」</strong><br />
そりゃそうだ。<br />
<strong>「勉強ができることと頭の良さは別」</strong><br />
そうだ、そうだ。言って言って（笑）。<br />
<strong>「親の育て方が悪かったという見本はあるが、てめぇの育ち方の悪かったのを親のせいにするな」</strong><br />
逆説的なこんなセリフも・・・・<br />
<strong>「オトナがまともじゃなけりゃ、子供がまともに育つ訳がない」</strong><br />
<br />
先生得意の韻を踏んだものや洒落っ気たっぷりなセリフも・・・・<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_005.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-5525" title="four-leafs-of-mac_005" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_005-180x300.jpg" alt="" width="180" height="300" /></a><br />
<strong>「無事か」<br />
「生まれつき丈夫で盲腸もしっかり持ってる。怪我はマキロン吹きつけときゃ治る」<br />
「ぼかァ、サビオの大判三枚ほど」</strong><br />
<strong><em>直後に銃撃・・・・</em><br />
「サビオの大判じゃもう間に合わねぇ・・・・」</strong><br />
巧いねぇ。<br />
<strong>「得になる方にベタベタくっつきやがって、出来の悪いバンソーコーだ」</strong><br />
薬箱シリーズかね（笑）。<br />
<strong>「ものには順ってものがある。鼻かんだあとの紙で尻は拭けるが、尻拭いたあと鼻はかめまいが」</strong><br />
絶対嫌だ。<br />
<strong>「グラマーは女にとってデブ、男が喜ぶだけ」</strong><br />
確かに・・・・　（苦笑）<br />
<br />
セリフだけの抜粋で、状況を読むことができず理解は難しいかもしれないが、この他にも物語展開上に於ける名セリフが多くあり、みなさんもそういった自分好みのセリフを探してみてはいかがだろうか。<br />
<br />
最終的に物語はひとり、またひとりと命を落とし、密室という空間に於ける発想を転換した『アラモの戦い』の様相を呈していく。<br />
心やさしい少年マックを通じて、真の勇気とは何か、真の男とはを問い続ける・・・・<br />
<br />
<div id="attachment_5532" class="wp-caption alignleft" style="width: 216px"><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_008.jpg"><img class="size-medium wp-image-5532" title="four-leafs-of-mac_008" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_008-206x300.jpg" alt="この体勢から重機を片手で投げ渡す？　む、無理っす（笑）" width="206" height="300" /></a><p class="wp-caption-text">この体勢から重機を片手で投げ渡す？　む、無理っす（笑）</p></div><br />
<br />
さて最後にここのところお決まり（？）の「重箱のスミをつつく」＝「重スミ」だが、先生は苦笑いをしてくださっているのだろうか？<br />
などと殊勝な気持ちも持ちつつ突っ込んでみたい（笑）。<br />
ときには死なせることもあるっていう『赤玉』って武器はどんなヤツなんだろ？二度ほど使用される寸前までいったが結局使われじまい・・・・　き、気になるンですけど。<br />
<br />
そもそもどうやってヌシの操る大型のバイクや銃器、燃料を持ち込んでいるのか？艦内備品を少しづつ横領しているなんて推察はできるが、バイクはチョロまかせないんじゃない、二台もあるっていうし・・・・<br />
<br />
この非行少年刑務艦の第一期収容者「イの１号」って、いったい何年この刑務艦に拘束されているんだろう？<br />
当初『33年』と紹介され、次の機会では『10年』・・・・　三度目は『30年』だって（笑）。<br />
こりゃ多分、誤植かなァ（笑）。<br />
<br />
・・・・なんてね、まァ細かいことよりエンターテイメント。<br />
この作品もしっかり、たっぷり、楽しませてくれます。ファンなら必読の一作。<br />
<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2011年2月　アスカ（JUN）記<br />
　<br />
<br />
――　追　――<br />
その昔、スパルタ教育や他、色々な意味で問題、話題となった私設更正施設『戸塚ヨットスクール』を想起したのは私だけなんだろうか？<br />
<br />
『四つ葉のマック』<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_002.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-5530" title="four-leafs-of-mac_002" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2011/01/four-leafs-of-mac_002-246x300.jpg" alt="" width="246" height="300" /></a><br />
1983年　　少年KING（少年画報社）<br />
　　　　　1月28日号（Ｎo2）～1984年8月24日号（No16）連載<br />
<br />
1983年～　ヒットコミックス（少年画報社）全７巻<br />
　<br />
　<br />
　<br />
　<br />
　<br />
　<br />
　<br />
　<br />
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<span style="color: #0000ff;">＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
月刊望月三起也ではみなさんからの投稿をお待ちしています。<br />
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由、採用者は「月刊望月三起也」で掲載。<br />
また掲載された方には、望月先生書き下ろし特製ポストカードをプレゼント！</span><br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。<br />
お待ちしております。<br />
<a href="info@wild7.jp">info@wild7.jp</a><br />
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		</item>
		<item>
		<title>ザ・キッカー</title>
		<link>http://wild7.jp/5099</link>
		<comments>http://wild7.jp/5099#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 02 Nov 2010 17:59:09 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[
４年に一度開催される世界最大最高のスポーツイベント『FIFAワールドカップ』。今年は初のアフリカ開催で我が日本代表も形以上の大きなみやげを持ち帰ってくれた。
この日本代表にはこれまで輝くもきらびやかな選手たちが多く召集 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_01.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-5107" title="kicker_01" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_01-209x300.jpg" alt="" width="168" height="242" /></a>４年に一度開催される世界最大最高のスポーツイベント『FIFAワールドカップ』。今年は初のアフリカ開催で我が日本代表も形以上の大きなみやげを持ち帰ってくれた。<br />
この日本代表にはこれまで輝くもきらびやかな選手たちが多く召集され、その歴史を彩ってきたのだが、そんな中作者望月先生と親交浅からぬ仲であったひとりの選手の青春時代を鮮烈に描いた作品、それが『ザ・キッカー』。<span id="more-5099"></span><br />
<br />
サッカーが生活の一部、人生の糧とまで言っても良いほどサッカー好きな望月先生、さすがに多くの選手たちとも交流がある。特にご贔屓である三菱重工業サッカー部（現浦和レッドダイヤモンズ）のユニホームを身にまとい、ピッチの上を駆け回った選手たちにはことのほか思い入れがあるようで、この物語はそんなひとりの選手の青春記なのだ。<br />
<br />
<span style="color: #333399;">サッカーの盛んな静岡県国枝市に生まれ育った川田菊一はご他聞に漏れず幼い頃からサッカーに没頭していた。そうした中、中学校から高校へとの進学を考えなければならない時期、学業を疎かにした菊一は不合格となるが、１年をかけ見事サッカーの名門校国枝東高校への進学を果たす。しかしサッカーに打ち込めば打ち込むほど学業は疎かになることを祖父は憂い文武両道を強く教示するが。<br />
チームの主力となった菊一だがそのチームは試合に惨敗、学校側からはサッカー部に期待していないと告げられ燃える菊一の取った行動は？反発し合う教師との確執はどうなるのか？</span><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_05.jpg"><img class="aligncenter size-full wp-image-5124" title="kicker_05" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_05.jpg" alt="" width="500" height="164" /></a><br />
<br />
連載当時（1972年）サッカーが盛んで強豪高揃いといえば、「静岡県」「埼玉県」「広島県」・・・・・　これは作品中でも触れられているが、現在とは少々その分布図に変化が見られる。しかし静岡県に於けるサッカーの人気度は今でも他県を凌駕するほど郡を抜く。その静岡県は国枝東高校を舞台に主人公「川田菊一」がそのサッカー部を目指すところから話は始まるのだが、<br />
作品のサブタイトルに『セミドキュメンタリー』と銘打たれていることで気づくこと、ここでいう「国枝市」とは『藤枝市』のことで「国枝東高校」とは『藤枝東高校』のことだ。そうなれば主人公「川田菊一」は『菊川凱夫』氏のことだとサッカーファンならば自然気がつく。カラーグラビアに於いて藤枝東高校のイメージカラーである藤色のユニホームが描かれていることでそれは決定的となるのだ。そののち三菱の名バックスとして活躍し、日本代表にも招集された菊川氏である。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_02.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-5111" title="kicker_02" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_02.jpg" alt="" /></a><br />
<br />
物語中菊一の祖父として登場する人物の存在が強烈な印象を残す。この人物が実在したのかどうかまではセミドキュメンタリーということなので、菊川氏のファンであってもさすがに知りない得ないのだが、文武両道を強く菊一に説く姿とその真理に読者である私などは心動かされた。幼い頃には既に祖父は鬼籍に入っていた私など本当の祖父から説かれたような気になってしまい、どちらかが欠けてはいけない、どちらも極めて本物とこの物語中の祖父から教わった。<br />
まァさすがに日本刀を振り回すイメージまでは、実の祖父とは重ねなかったが（笑）。<br />
そう、物語中の祖父は日本刀をいつも小脇に従え、実際に抜いてしまう剛の者なのだ。<br />
これはまさにセミドキュメンタリーなのだろう（笑）。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_06.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-5114" title="kicker_06" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_06-300x284.jpg" alt="" width="242" height="228" /></a>当時のサッカー部の内部事情なども描かれてあり興味深い。ユニホームやシューズ以外にも後輩が洗わされるものに女性物のパンティがあるなどと、部外者が知ることもない事実だろう。<br />
昔、ユニホームの下に穿くサポーターは高価な上にゴツゴツとして馴染めない（大事なタマタマだもんね　笑）、そこで女性物の下着登場となるのだが、そういったことをリアルに絵付きで紹介した初のシーンだっただろう。<br />
後日、日本代表にも召集された名選手である水沼貴史氏や金田喜稔氏も女性用下着を愛用していたことを語っている。水沼氏などはパシリとして買いに行かされていたそうだ。かなり辛いパシリだ（笑）。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_07.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-5116" title="kicker_07" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_07-234x300.jpg" alt="" width="234" height="300" /></a><br />
<br />
またチームとしての組織作りに触れた部分など、当時同じように運動部で汗を流していた私としては興味深く読んだものだ。<br />
トップは人望、鍛える鬼軍曹はナンバー２がやる・・・・・。<br />
トップが嫌われては誰もついてはこない、しかしチームは鍛えなければならない。嫌われ者の鬼軍曹をナンバー２に置き、鍛え上げたチームを指揮するのは慕われるナンバー１が行う。<br />
確かに理に叶っているが、さてさて自ら嫌われ者を買って出る人物が存在するかである。この主人公菊一はそれを計画、実行する。菊一イコール菊川氏である。信念の人だと伝わってきて感動のシーンだ。<br />
<br />
他にもサッカー熱の高い土地柄を描いて見せてくれたりで興味深いのだが、なにより熱い望月節が随所に盛り込まれ、感動のセミドキュメンタリーが構成されていく。<br />
ラストはグッとくるシーンが待っているのだが、ここでは当然ネタバレとなるので書けない。しかし、この事実には泣かされる。いつものように「たまりません！」（笑）。<br />
現在の私がサッカー大好きとなってしまった全ての要因が、「<a href="http://wild7.jp/4693" target="_self"><span style="color: #0000ff;">ヘッド！牙</span></a>」から「ザ・キッカー」へと続く週刊少年ジャンプでのこの連載の流れにある。すぐに影響を受けてしまう、人生のいくつを望月先生から左右されているのか、毎度のことながら恐ろしいほどの単細胞である。<br />
<br />
さてここまで書いてきて、菊一のモデルである菊川凱夫氏であるが、現役引退後はに静岡志太クラブで選手と監督を経験、1982年創部した藤枝ブルックス（中央防犯藤枝サッカークラブ）に監督として入社、選手全員がガードマンとの兼業という中、優勝という成績を残し、のちJリーグ昇格時に福岡へ移転、福岡ブルックス総監督、チーム名を変更してアビスパ福岡となるが、そこでも監督をはじめチーム要職を歴任し日本サッカー界を支え続ける人物である。<br />
そうそう、前記した藤枝ブルックスのチームロゴは望月先生がデザインしている。<br />
<br />
私事を書かせて頂くが、実は私、この菊川氏といささかな面識を持つことがあった。まァ相手、菊川氏の記憶に残っているかどうかは別であるが・・・・・<br />
あることで風呂（温泉）を一緒することがあり、この大好きだった選手に背中を流してもらうなどという栄誉に与った。この一時は現在も私にとっては大切な想い出で、菊川氏の素晴らしい人物と相まって私の記憶の宝物となっている。<br />
<br />
そして菊川氏の望月作品への出演はこのザ・キッカーだけではない。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_04.jpg"><img class="alignright size-full wp-image-5119" title="kicker_04" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_04.jpg" alt="" width="455" height="189" /></a><br />
多くのファンの方は既にお気づきだと思うが、『ワイルド７　地獄の神話編』にてワイルド７のメンバーとは別方向から事件を追う警視庁特捜部刑事 菊川凱夫はまさにそのものズバリ、菊川氏がモデルである。<br />
三菱柄、スリーダイヤのスーツを着こなし、三菱ギャランGTOを駆る・・・・・　気づくな、と言う方が無理があるほどだ。<br />
<br />
最後にいつもの重箱のスミだが、今回は違う方向からの重スミを。<br />
不思議だ、本当に不思議なのだ。週刊少年ジャンプ（集英社）誌上にて多くの作品を発表してきた師だが、大いなる不思議なのだ。<br />
「JC」マークでお馴染みのジャンプコミックス、なぜか望月三起也作品は一冊として編集、発売されていない。今回取り上げてみた「ザ・キッカー」しかり「<a href="http://wild7.jp/363" target="_blank"><span style="color: #0000ff;">突撃ラーメン</span></a>」「ジャパッシュ」他多くの作品群は全て集英社以外の出版社によって単行本化、出版に至っている。<br />
以前に望月先生ご本人にお聞きしてみたことがあるのだが、ご本人からは「あ～、そうか？」というお言葉（予想はしていたけど　笑）。<br />
ファンとしてこの小さな謎、どうしてなのだろう？？？<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_03.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-5122" title="kicker_03" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/10/kicker_03-211x300.jpg" alt="" width="211" height="300" /></a><br />
<br />
<br />
『ザ・キッカー』<br />
1972年　「週刊少年ジャンプ（集英社）」32号～38号<br />
1976年　HIBARI HIT COMICS（ひばり書房）<br />
<br />
<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2010.11.1　JUN記<br />
<br />
<br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝<br />
月刊望月三起也ではみなさんからの投稿をお待ちしています。<br />
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由、採用者は「月刊望月三起也」で掲載。<br />
また掲載された方には、望月先生書き下ろし特製ポストカードをプレゼント！</span><br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。<br />
お待ちしております。<br />
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		</item>
		<item>
		<title>ヘッド! 牙</title>
		<link>http://wild7.jp/4693</link>
		<comments>http://wild7.jp/4693#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 04 Aug 2010 21:58:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[
1968年メキシコオリンピックにて輝かしい歴史を刻んだ日本サッカー。
その下馬評にも上がっていなかったチームが銅メダルを奪い取った。まさに奪い取ると形容できる３位決定戦での栄冠である。国中がこの栄誉に喝采を送りエースで [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_001.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4709" title="head-kiba_001" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_001-202x300.jpg" alt="" width="134" height="200" /></a>1968年メキシコオリンピックにて輝かしい歴史を刻んだ日本サッカー。<br />
その下馬評にも上がっていなかったチームが銅メダルを奪い取った。まさに奪い取ると形容できる３位決定戦での栄冠である。国中がこの栄誉に喝采を送りエースであった釜本邦茂選手はスターとなり当時の子供らの憧れとなった。<br />
その第一次（？）サッカーブームが去り長らくサッカー人気の低迷期が訪れ、サッカー漫画と言えば私の記憶では、「サッカー番長（吉岡道夫／小島利明）」、「くたばれ涙くん（石井いさみ）」、そして「赤き血のイレブン（梶原一騎原作／園田光慶）」位しか思い浮かばない。（敬称略）<br />
そんなところへ登場してきたのが、望月三起也作『ヘッド！牙』。師初のサッカー漫画である。<span id="more-4693"></span><br />
<br />
1971年週刊少年ジャンプ（集英社）第52号より翌72年2号までの１ヶ月集中連載という編集で発表された『ヘッド！牙』は、この尖ったタイトルに相応しく読者の胸をえぐる。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_003.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4711" title="head-kiba_003" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_003-275x300.jpg" alt="" width="275" height="300" /></a><br />
<br />
<span style="color: #333399;">九州は小さな漁村にやって来た美人高校教師、小梅先生。経験のないサッカーを通し校内サッカー部監督として古くからの地元民と新興の移住民との間に起こったトラブル解消を託される。校内一の問題児（不良）次郎長グループを取り込み、いざスタートするが一朝一夕に事が進むはずもなく、トラブル解消どころか問題は大きくなる一方。なんとかチームの形を作り、試合にまで漕ぎ着けるが相手方の数々の妨害の前に試合の開催まで危うくなる。<br />
全ての決着に帰結する試合を行わないことには全てが無駄になる、負ければ教師を辞めて村を出るという条件を小梅先生が呑んだと知った次郎長グループは、約束を守るため妨害を掻い潜り試合に駆けつけるが、チームはすでに敗色濃厚。<br />
相手選手による反則にも耐えに耐え、豪雨の中すべてを掛けて戦う・・・・・</span><br />
<br />
ここでのキャラクターのキャスティング、望月先生としては稀なパターン。主要登場人物が殆んど不良生徒・・・・<br />
あら、昨今では不良たァ言わないか、ヤンキーか？　しかしここでは敢えて不良、ヤンキーじゃニュアンスがチョイと違う、そう正義を行う好漢は出て来ない。出て来ないがこいつら不良どもが見せてくれる、泣かせてくれる。やっぱ「男」を描かせたら最高なんだよね、望月先生。<br />
<br />
九州は大分の片田舎でのストーリー展開ということで、ほのぼのサッカー漫画かと思いきや、180度予想を裏切る壮絶な展開が待っている。<br />
物語序盤こそ田舎高校の不良生徒と新任の若い女性教師「小梅」先生との噛み合わない会話にズッコケたり笑わせられたり、またよくあるサッカーを舞台設定とした青春ストーリーかと思わせるのだが、地元漁師村住民生徒と新興開発により流入してきた都会育ち（よそ者）生徒との軋轢から相次ぐトラブルを、サッカーというスポーツで事を収めよう、決着をつけようという対決ものへと変化していく。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_004.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4728" title="head-kiba_004" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_004-260x300.jpg" alt="" width="236" height="272" /></a><br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_004.jpg"></a>この前半に於けるハイライトは新任小梅先生であろう、個人的に（笑）。<br />
新卒で美人、その上かわいいという形容も被せることのできる女性教師が私の人生の上にも存在していたならば、私の人生も大きく変わっていただろうに・・・・　多分見とれて勉強にはならず、もっと酷い成績で落ちこぼれ最右翼となっていただろう（笑）。それでもいい、あぁ　憧れるなァ、若い・・・・<br />
あれ？本心さらしてどうする（苦笑）。<br />
そんな小梅先生が、本人の勘違いもあってサッカー部の監督なんぞにされてしまう、結構笑える勘違いで。<br />
ひょんなことで男気を見せる主人公「次郎長」率いる不良グループ一派が、そのサッカー部に入部することから物語りは転換していく。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_005.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4716" title="head-kiba_005" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_005-203x300.jpg" alt="" width="174" height="266" /></a><br />
<br />
後半、軋轢から分裂、新設された高校、移住民のボス的存在の息子「姿 星彦」率いるサッカー部との対戦に話しは一気に流れ込んで行くが、さてさて凄まじいのはここから。<br />
敵の罠にまんまと乗せられ、試合当日、次郎長グループは警察署。気に入らないと暴力に訴える次郎長グループとの試合を拒否し続けていた相手が試合をする条件は正当な試合を成立させること、出来なければ小梅先生は辞職し村を離れなければならない・・・・　その事実を知った次郎長グループ、小梅先生を悲しませることはできないと試合参加のために大脱走。落ち合う場所は、そう　試合会場だ。<br />
土砂降りの雨の中、約束を果たしに彼らはやってくる・・・・<br />
クゥ～～　こんな設定、たまりません。<br />
<br />
今や敵チームの12人目の選手となってしまっている審判に好き勝手に試合をコントロールされてしまい、殴られる蹴られるは当たり前、骨肉は砕け歯は折れ飛び散り、凄まじい反則の中彼らは必死に戦う。<br />
まさにファイナルスポーツ、サッカーはルールとスポーツマンシップと審判のコントロールなくしては危険この上ない戦いになると教えてくれる。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_008.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4726" title="head-kiba_008" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_008-257x300.jpg" alt="" width="257" height="300" /></a>耐える、耐える、耐える・・・・　小梅先生との約束のため、男としての約束のため、彼らは必死に耐える。暴力も反則もなくして勝つために、正当な勝利を手にするために・・・・<br />
浪花節大好き日本人、ページを捲る指先にも力が入る。<br />
いやいや待てよ、物語中挿入されている一節がある。<br />
『踏まれたり蹴られたりしながらも、ただひたすら目的に向って突き進む。ハードボイルド小説の本質は苦しみにいかに耐えるか、それが男の価値・・・・』<br />
銃弾雨あられの中飛び込み、ストイックに生きる主人公を描くハードボイルド小説。可憐な小梅先生によって語られるハードボイルド小説考だが、これは当然のことながら望月三起也が語っているのだ。「真の男のカッコよさはここにあるのだ！」と。<br />
ハードボイルドと浪花節は同義だったのだね、クゥ～～　たまりませんPart２。（笑）<br />
<br />
しかし先生の作品には雨のシーンが多い、実に多い。これほど雨のエピソードの多い漫画家は稀有であろう。個人的には真崎守氏と望月先生が双璧だと感じている。これは先生が大好きな黒澤明監督作品『七人の侍』の影響もあるのでしょうかねぇ。　などと勝手に思い込んでいるのだが、雨という流動的な対象を描くことで動速度倍増、迫力倍増、読み手は完全に取り込まれてしまう。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_006.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4733" title="head-kiba_006" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_006-202x300.jpg" alt="" width="202" height="300" /></a><br />
でもね、あの頃のサッカーボール、雨が降ると大変、表皮が雨（水）を吸い込んで重くなることこの上ない。蹴っても飛ばない、蹴ったら足が痛い、ヘディングなんてしたくない（笑）。首の後ろ辺りにズシリとくるだけじゃない、水飛沫がすごい。サッカー経験者なら物語の凄まじさに圧倒されてしまう。リアル！<br />
<br />
感動のラストはみなさんで読んでもらうとして、実はこの作品、脇の登場キャラクターにも妙味が隠されている。当時の望月先生率いる「カエルぷろ」のスタッフが次郎長グループの面々として描かれているのだ。真鍋氏に小針氏、そして土山先生、敵方ゴールキーパーにはギャグ漫画家のばら・さかき氏まで配されていて、マニアならば結構楽しめるかもしれない。果てはあのＡ・ヒトラーまでも出演しているのだから。<br />
<br />
さてさて師お得意の銃弾が飛び交うことが無くとも、それに匹敵するような“サッカー漫画”、ありきたりなスポーツ漫画になることはない。取りも直さずそれは望月三起也という作家の一貫したテーマの置き方にある。男の美学をこれでもかと具現化して見せてくれることに他ならない。以前にも書いたが、女だけではない、男も惚れる男が望月漫画の世界には存在している。これこそ望月漫画、人気の源泉である。<br />
<br />
最後に、ファンの方々にとっては余りにも知れ渡っていることだが、望月三起也先生、“超”が付くサッカー好き。いや清水圭氏によれば“狂”が付くサッカーおじさん（笑）。そんな師がそのサッカーを描いた最初の作品、ファンならばぜひ押さえておかないといけない、見せてくれます、その面白さ。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_002.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4722" title="head-kiba_002" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/07/head-kiba_002-210x300.jpg" alt="" width="139" height="192" /></a><br />
<br />
『ヘッド！牙』<br />
1971年　週刊少年ジャンプ（集英社）　第52号～翌72年2号。<br />
1976年　HIBARI HIT COMICS（ひばり書房）発行『ザ・キッカー』併録<br />
<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2010.8　JUN記<br />
　<br />
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<span style="color: #0000ff;">月刊望月三起也ではみなさんからの投稿をお待ちしています。<br />
「望月マニ也」「作品紹介」のほか書式や内容は自由、採用者は「月刊望月三起也」で掲載。<br />
また掲載された方には、望月先生書き下ろし特製ポストカードをプレゼント！</span><br />
<br />
<span style="color: #0000ff;">是非、月刊望月三起也事務局までメールを送ってください。<br />
お待ちしております。</span><br />
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		</item>
		<item>
		<title>はだしの巨人</title>
		<link>http://wild7.jp/4582</link>
		<comments>http://wild7.jp/4582#comments</comments>
		<pubDate>Tue, 06 Jul 2010 23:00:12 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://wild7.jp/?p=4582</guid>
		<description><![CDATA[
「未開の地アフリカ」・・・・　その昔この言葉に大いなる魅力を感じていた者も多くいたのではないだろうか。それは現在も同様なのかもしれないが、昨今は紛争や飢餓に関する報道が多く、以前とは受け止め方に多少の違いが出て来ている [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_01.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4585" title="giant-with-bare-feet_01" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_01-300x202.jpg" alt="" width="300" height="202" /></a>「未開の地アフリカ」・・・・　その昔この言葉に大いなる魅力を感じていた者も多くいたのではないだろうか。それは現在も同様なのかもしれないが、昨今は紛争や飢餓に関する報道が多く、以前とは受け止め方に多少の違いが出て来ているようにも思える。<br />
それでも私には「未開の地アフリカ」に馳せる根本的な憧れがある。<br />
地平線が見て取れる広大な大地とその境を作る空、生い茂るジャングルに息づく生命、ここに野望を抱えた日本人を投入したらどんな冒険をしてくれるだろうか？　それを見事に具現化した作品が『はだしの巨人』だった。<span id="more-4582"></span><br />
<br />
1972年週刊少年チャンピオン（秋田書店）第43号より連載が開始されたこの『はだしの巨人』は、秋田書店初の週刊漫画誌で、師にとっても同誌初の連載作となった。<br />
「冒険物を描いてください！」編集部のそういった要請で始まったというこの作品は例の如く師お決まり（？）のカラーグラビアで初回をスタートする。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_03.jpg"><img class="alignright size-medium  wp-image-4586" title="giant-with-bare-feet_03" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_03-254x300.jpg" alt="" width="199" height="235" /></a><br />
<br />
<span style="color: #333399;">まだ見ぬ大地で一旗上げようと小さなクルーザーで日本を出奔しアフリカへ向おうとする「旗 九郎」。それにく</span><span style="color: #333399;">っついて</span><span style="color: #333399;">くる謎の人</span><span style="color: #333399;">物「畑 権太」。九郎との出会いから官憲からの逃亡をアフリカへと発想、実行し現地アフリカで行動を共にす</span><span style="color: #333399;">ることとなる「荒神」。しかし辿り着いた先ドーコ共和国を含む周辺一体は殖民支配からの独立に絡んだ紛争が激化する直前だった。行き場を失い無一文で見知らぬ土地での彷徨を余儀なくされる九郎らだが、持ち前の機転と精神力で危機を脱するこ</span><span style="color: #333399;">とができるのか？命にも係わる状況を好転させることができるのか？当初の目的、一攫千金の夢はなるのか？　湾口にそびえる巨像「はだしの巨人」は見守っている・・・・</span><br />
<br />
物語冒頭はこの後物語を展開する三人の男達が邂逅するエピソードから始まる。<br />
アフリカという遠い大地で一旗挙げようと悪戦苦闘するというのが基本プロットなのだが、望月三起也という作家に掛かるとこれがとんでもない形になってしまう。<br />
大体がはなから奇妙、荒神に関しては過激派リーダー（今で言えばテロリストのリーダー）として公権に追われる身、そこからの逃亡として国外脱出はまァ頷ける。が、なんと彼は現役高校生なのだ、凄い。その彼にアフリカという逃亡先のヒントを授けることとなる主人公九郎の設定たるや、荒神よりは若く見えるし年齢は全く不詳だし・・・・　妹がいて野望である大商人となって、その妹を自家用機で呼び寄せるってことが語られるくらいで、その発端はムニャムニャ・・・・　である。<br />
権太に至っては、冒頭どころか最後までムニャムニャ・・・・　である（笑）。<br />
亡き娘の初恋の男の子が「九郎」という名前だったというだけで九郎にくっついてアフリカ汲んだりまで来てしまう。九郎の姓は「旗」、権太の娘の相手は「山下」だっていうのにね（爆）、娘の相手だったって信じて疑わないのだ。本人が否定しているのにねぇ。<br />
こんな曖昧な理由で初対面の人物と命を賭けての冒険に出掛けるんだねぇ、面白い。<br />
<br />
そう、こういったある意味ハチャメチャさが一種謎を作り、物語の覆面となって読者を引っ張る麻薬と化する。その絶妙なさじ加減が望月三起也なのだ。まさに名シェフ、名マエストロ。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_05.jpg"><img class="alignright size-medium  wp-image-4587" title="giant-with-bare-feet_05" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_05-244x300.jpg" alt="" width="228" height="281" /></a><br />
<br />
そんな名シェフが隠し味どころか、メインの添えとして出してきたのが前述の「畑 権太」なるキャラクター。<br />
全く意味不明に九郎に着いて行ってしまう、見た目、思考、行動とすべてが？？？？な男。だからこそこの男の破天荒さやトンチンカンが異常なまでの魅力を撒き散らし読者を飽きさせない。「いないだろ、こんなヤツ！」的キャラクターを大真面目に演じさせる。よって奇妙と奇妙が相殺し合ってなんだか変に受け入れてしまう。<br />
あれ？　これを受け入れてる私らもかなり奇妙なのかもしれない（笑）。<br />
<br />
連載当時だが私の友人など毎週読後の感想（？）で、「あのシーンが・・・・」「このシーンが・・・・」などと語るのは決まってこの権太のエピソードであったり、ポーズや表情であったほど、それほどこのキャラクターの存在は強烈だった。<br />
またこのキャラクターの造作は当時前代未聞の亜シンメトリーな造りで、その顔だけでも一度見たら忘れようもないもの。<br />
この時期あたりからだろうか、このタイプのキャラクターは望月漫画のレギュラーとしての定位置を確保するのだ。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_08.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4589" title="giant-with-bare-feet_08" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_08-300x180.jpg" alt="" width="300" height="180" /></a>さて権太ネタばかりじゃイカンぞと、話しは「はだしの巨人」。<br />
これがまた凄まじいばかりのアクションの連続なのだ。兵器マニアなどにはたまらない一編、陸海空と精密に描かれるそれらは、絵を見ているだけでも楽しめるだろう。<br />
モデルとなった国はどうやら今回ワールドカップが開催される南アフリカのようで、その昔「アパルトヘイト」と呼ばれた人種隔離政策が施行されていたころを思わせる状況の中、政府と反政府の紛争に巻き込まれ、毎日のように想定外のアクシデントが九郎たちに降りかかってくる。それも命の危機だからたまったものじゃない。金なし家なし味方なしの状況を九郎の機転がなんとか命を繋ぎとめ金を作り出してい<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_04.jpg"><img class="alignright size-medium  wp-image-4591" title="giant-with-bare-feet_04" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_04-300x223.jpg" alt="" width="220" height="163" /></a>く。<br />
このプロセスがたまらなく面白い、典型的なサクセスストーリーを望月流アクションの中で魅せていく。<br />
誰を信用していいのか判らず、大勢の人々が日々血を流し、裏切りが横行する物語の中、人を疑うことをしない九郎の性格に清々しい思いで救われる。望月漫画の底辺である「正義」が凄まじいエンターテイメントの中で描かれていく。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_07.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4593" title="giant-with-bare-feet_07" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_07-266x300.jpg" alt="" width="200" height="226" /></a>大商人を目指す九郎の機転のひとつに食器作りがある。<br />
なんと紛争で撃墜された戦闘機、その戦闘機が墜落炎上、まだ熱いうちに装板を引っ剥がして皿などに形成して売ってしまおうという奇想天外なもの。<br />
実際にそれが出来るかどうかは問題ではない、そのアイデアが秀逸なのだ。面白くて愛読仲間と唸ったものだ。<br />
また実はダイナマイト、本体は粘土状のもので、まさに粘土のように形成でき、それに雷管を設置することで爆発させることが出来るなどを教わった。（ワイルド７でも同様な描写があったね　笑）<br />
しかし描かれていた爆薬はどうやら「C4」と呼ばれるもののようで、正確にはTNTダイナマイトでこのような使い方はできないらしい。ちょっと早い「重箱のスミコーナー」だが、先生の描写のおかげで詳しくなるきっかけになったのだ（笑）。<br />
<br />
遠い見果てぬ大地と空の下で、主人公が追い求める夢と希望満載のストーリーは、冒険物というカテゴリーの中にあっても、いや冒険物だからこそ、師の基本姿勢である「決して諦めない」「決して投げ出さない」が強く息づき読む者をぐいぐいと引っ張っていく。<br />
ファンならばコレクションに加えなければ情けないことになりかねないぞ。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_06.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4595" title="giant-with-bare-feet_06" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_06-274x300.jpg" alt="" width="200" height="220" /></a>ところでファンの皆さんはお気づきだろうか？<br />
この作品の主人公「九郎」に淡い想いを寄せ、九郎もまた同様の感情を抱く可憐なキャラクター、警察署長の娘。残念なことに物語中盤にて命を落としてしまい九郎とはプラトニックな関係のままだったが、その娘の名は「エンジェル」。ファンの方ならばここで誘発されるものがあるだろう。<br />
そう『新ワイルド７』にてメンバーの一人として登場するフランス-アフリカンのハーフ娘『エンジェル』を。<br />
見た目は同一人物かと見紛い、私はここに何らかの因果関係を推察していたのだ。<br />
<br />
考えてみてば「新ワイルド７」には『赤毛のクインメリー』の「クロス」や『ワイルド７』の「世界」（兄との設定）など望月作品の中にあって印象的なキャラクターのリメイク・キャスティングが行われていた関係もあって、当然の如くエンジェルも・・・・　と。<br />
<br />
「何もないよ・・・・」<br />
この言葉の後は先生お得意の豪快な笑顔、「はだしの巨人の中でのキャラクターが、エンジェルっていうのなんて忘れてたよ」と続く。先生らしいと言えばそうなのだが、なんとも拍子抜け。<br />
関連性を想像し、思考で遊んでいた私だが、これは奇跡の偶然だったようだ（笑）<br />
<br />
ところでこの「はだしの巨人」、なんでも望月先生愛読の小説からヒントを得たものだそうなのだが、その愛読書はいったい何という本なのでしょう？知りたいですよねぇ、みなさん。<br />
<br />
『はだしの巨人』<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_02.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4597" title="giant-with-bare-feet_02" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/06/giant-with-bare-feet_02-195x300.jpg" alt="" width="153" height="236" /></a><br />
1972年　週刊少年チャンピオン（秋田書店）43号～1973年13号<br />
<br />
1973年　　チャンピオンコミックス（秋田書店）<br />
1986年　　サンワイドコミックス（朝日ソノラマ）<br />
<br />
2010.7　JUN記</div>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>秘密探偵JA『赤い天使』</title>
		<link>http://wild7.jp/4527</link>
		<comments>http://wild7.jp/4527#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 04 Jun 2010 11:29:01 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[
世界で最も有名な諜報機関は？・・・・・
CIA？ MOSSAD？ MI6？ DST？ それとも旧KGBか現SVR？　もしかしてU.N.C.L.E.？
では、世界で最も有名な諜報員は？・・・・・
マタ・ハリ？　ラインハル [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_001.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4539" title="angel-of-red_001" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_001-300x209.jpg" alt="" width="242" height="169" /></a>世界で最も有名な諜報機関は？・・・・・<br />
CIA？ MOSSAD？ MI6？ DST？ それとも旧KGBか現SVR？　もしかしてU.N.C.L.E.？<br />
では、世界で最も有名な諜報員は？・・・・・<br />
マタ・ハリ？　ラインハルト・ゲーレン？　シドニー・ライニー？　それとも007のモデルと言われるデシャン・ポポフ？　もしかしてナポレオン・ソロ？<br />
私にとってどれも正解ではない、まったくカスリもしない。<br />
<br />
『J機関』に所属する『飛鳥次郎』。これが正解。<span id="more-4527"></span><br />
<br />
『秘密探偵JA』・・・・・　言わずと知れた望月三起也先生作、超の付く代表作である。そして私にとって人生を全く別の世界へと誘うこととなる大切なシリーズで、中でもその第5話となる『赤い天使』編は全てのスタートとなった一編。やはりこの『秘密探偵JA・赤い天使』を語るのは私だ！と褌を締めた次第、ご容赦。<br />
と意気込んだはいいが、さて何を書きましょう、何を語りましょう、余りに思い入れが強過ぎてこれまでの「作品紹介」のように冷静にご紹介できそうにない。「ままよ！」と今回は私が若かりし頃、夢中になった“想い”を徒然に書かせていただこうか、と思っている。<br />
多分、いや必ず「望月マニ也」と被るな・・・・・　ご容赦。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_002.jpg"><img class="alignright size-medium  wp-image-4540" title="angel-of-red_002" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_002-208x300.jpg" alt="" width="164" height="238" /></a><br />
<br />
1965年「週刊少年キング（少年画報社）」第1号より連載の始まった望月作品を代表する名作。連載開始当時はI・フレミング原作のスパイ映画「007ジェームス・ボンド」シリーズが世界的な大ヒットとなっていた頃でもあり、各国あらゆるメディアに於いて諜報（スパイ）ものが発表されていた。タイトルは「探偵」と謳っているものの、これも例外なくその流れを汲むものだったのだろうと推測するのだが、その後の連載展開はそんな編集部、読者の思惑を軽く凌駕する傑作へと成長していった。<br />
シリーズの設定詳細などは過去「作品紹介」欄に於いて<span style="color: #3366ff;"><a href="http://wild7.jp/1104">杏藤知樹</a></span>氏が記述くださっているので、そちらを参照していただくということで割愛させていただく。<br />
<br />
――　秘密探偵JA　赤い天使　――<br />
<span style="color: #333399;">『赤い天使』と呼ばれる国際的ギャング組織の本拠地・ルシアン国。そこの国立科学研究所の奥深くに秘匿され、世界を支配できるといわれるあるものの設計図。その設計図を「赤い天使」から盗み出す指令を受けたJA飛鳥次郎だが、その研究所の出入りは突破不可能な強固な</span><span style="color: #333399;">システムによって守られているうえ、未だかつて潜入した諜報員が生還した過去もない。いかにしてJA次郎はこの任務を完遂させるのか、次々に舞い起こる想定外のトラブルに次郎はどう対処するのか。精鋭ルシアン国秘密警察との攻防は・・・・・</span><br />
<br />
私まだ純粋無垢な中学生、当時の「キングコミックス（少年画報社）」秘密探偵JA第6巻『赤い天使』は偶然私の元へと里子に出された。友人から譲り受けた、有償で・・・・・それまで漫画を是としなかった家庭環境で育ってきた私にとって作品名どころか作家名も気にしたことなどなかった。師の作品も、きっとどこかで目にはしていたのかもしれないが意識の外にあり、ほぼ初見であったと言ってもいい。<br />
<br />
驚いた！<br />
おもしろい！なんて在り来たりの形容などで表現できないほどの感動で、驚愕だったといっていい。<br />
テンポの良さに意外性たっぷりのストーリー展開、まるで映画（映像）を観るような構図と構成。銃器などの精密描写に、スパイものの定番であろう架空兵器の高度な創造性とどれをとっても他の追随を許さぬほどのクオリティが凝縮されていたのだ。<br />
手にしたその日だけで一体何度読み返しただろうか？読んでも読んでも飽きがこない、ここまで来るともう理屈ではない、とにかく自分の求めるエンターテイメントが総てそこに存在していたのだろう。誇張なく毎日ページを捲っていた。<br />
<br />
これがまた面白いもので、ストーリーやネーム（台詞）は繰り返し読むことで完璧に頭に入っている。だからしてネームを追うことは次第になくなってくる。では何をしているのかと言えば、端々・・・・　つまりバックの描き込みやペンの使い方、コマの割り方、フキダシの作り方、映画として見た場合のカメラ位置、はては他作家とコマ罫の太さの比較をしてみたりと・・・・　まァヲタク極まりない重箱のスミを突くような見方となっていくのだ。<br />
<br />
そして気がついたこと、<br />
<br />
そのペン使い<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_006.jpg"><img class="alignleft size-medium  wp-image-4542" title="angel-of-red_006" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_006-194x300.jpg" alt="" width="194" height="300" /></a>のなんと大胆で柔軟なことか、流れるようなペンの動きが見えてくる。指先から放たれる強弱が見事なまでに絵にアクセントを与えている。確かなデッサン力という裏付けのある画力に生命を吹き込み、まるでアニメーションのように読者の脳内で躍動する。<br />
これほど『動く漫画』がかつて存在しただろうか。絶えず変化していく構図と相まって、それは一級の映画のようなダイナミズムを構成している。<br />
フキダシは極力大き過ぎないように配慮され、描き文字（擬音）と共に全体の構図の流れとして重要な役割を与えられている。<br />
コマ割り自体は非常にシンプルな漫画創世記に創造された基本であるヨコ4コマ、タテ4コマ、計16コマを踏襲し、タテのみ4分割の中で構成されているという、決して奇を衒ったことはしていない。だからか、なんとも判りやすくそして視認しやすく読みやすい。絶えず変化する三次元構図を駆使することで、他では味わえない迫力を体感できる。<br />
そう、映画のスクリーンというものは終始横の長方形で在り続けているではないか、カメラのアングルと編集の妙で見せている。不必要なまでの奇の衒いは必要ないのだと教わった。<br />
<br />
そしてこれ以降、私の望月作品収集が始まるのだが、第１話から第4話を読破して思ったのは、この「赤い天使」が『秘密探偵JA』シリーズの本格スパイものとしての最初の一作だったと感じた。第1話から第4話までのそれよりも遥かにスケールアップし、敵地潜入という、まさに本格スパイアクションとしての顔をみせてくれている。人気、話題、ブームの火付けである007シリーズと全く遜色のない面白さを提供してくれていたのだ。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_008.jpg"><img class="alignright size-medium  wp-image-4543" title="angel-of-red_008" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_008-300x283.jpg" alt="" width="287" height="270" /></a><br />
<br />
007のアストンマーチンよろしく、今回の任務遂行のためにJ機関から与えられた数々の秘密兵器を内臓し時速200Km以上で走行可能なTV中継車に戦闘ユニフォームなど、ワクワクドキドキのアイテムに、主人公次郎の知力と体力が加味されて物語りは進行していくのだが、情報機関員なのに人間味タップリな主人公にやはり感情移入してしまい、それは我々読者と一体になって物語を構築していくエッセンスとなるのだ。<br />
また作品中に初登場となる「非常出動班」通称『ドブねずみ』は素晴らしいアイデアで、都市の地下を縦横に走る下水道を、一人乗りの小型水上艇で目的地までノンストップ、時速200Kmで滑るように疾駆することが出来る。この有り得ない設定のリアル感は強烈に意識に残っている。<br />
とにかく飽きることがない。<br />
飽きない要因のひとつがその面白さにあることは大前提であることは必至だが、私には気付いた部分がある。それは構図の多彩さと同時に、似た構図が一冊の中に二度出てこないことだ。<br />
各作家には得意とする構図やポーズがあるもので、中にはまるでコピーしたかのような絵が何度も描かれていたりするのだが、師の作品にそれを探すのはかなりの困難を要する。<br />
この部分は“飽きがこない”大切な要因であろう。まさに「動く漫画」の面目躍如だ。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_005.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-4545" title="angel-of-red_005" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_005-300x144.jpg" alt="" width="234" height="112" /></a><br />
<br />
作戦遂行のため敵地に乗り込んだ仲間との危機を乗り越える機転、友情、少しばかりのお笑いと少年漫画の王道を行く。<br />
そうして物語はラストへ向う、泣けるラストが待っている。<br />
苦楽を共に任務にあたってきたJ機関の仲間である「シャチ」が敵秘密警察のジム・キラー大尉の手にかかり一命を落としてしまう。JA次郎の任務完了を願い、後を託して・・・・・シャチ救出に間に合わなかった次郎とジム・キラー大尉<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_007.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-4548" title="angel-of-red_007" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_007-204x300.jpg" alt="" width="204" height="300" /></a>の銃弾が交錯する、闇に咆哮する銃声・・・・・<br />
私にとって最大の見せ場だったシーン、このシーンを何度似顔絵として描いたか判らない、何度も何度も描いた。この時から私は漫画を描くという面白さにはまってしまったのだ。<br />
気がつくと漫画描きの虜になっていた。<br />
気がつくと漫画で喰って行ければと考えていた。<br />
望月三起也、この人と同じような漫画で人を楽しませたいと思っていた。<br />
そして、この人と同じ空の空気を吸いたいと弟子入り志願をしてしまった・・・・・　身の程知らずである。<br />
師には申し訳ない想いで一杯である、弟子一同の末席を汚してしまった。<br />
<br />
しかし、これほど己を左右させられたものに出会えた私は幸せ者だと思う。師には申し訳ないが、私は幸せなのだから許して貰おう。だって作家は読者を楽しませ幸せにするのが仕事だろうから（笑）。<br />
私は充分に楽しんだし、今も楽しみ続けているのだから。<br />
<br />
やはりこれまでの「作品紹介」とは違った切り口になってしまった・・・・・<br />
申し訳ない、前述したようにどうも冷静に作品紹介ができない、思い入れが強すぎる。「面白い」「面白かった」と同じような言葉の羅列となっている。検証が出来ていない（苦笑）。<br />
読んでくださった皆さん、ごめんなさい。私的日記な内容に憤然とした方、ごめんなさい。<br />
今回は異端、こんな感じで（笑）。<br />
<br />
と、ここでまたいつものように、先生に言わせれば「いらない」コーナー（苦笑）、重箱のすみを突かせていただこうと思<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_009.jpg"><img class="alignright size-medium  wp-image-4549" title="angel-of-red_009" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2010/05/angel-of-red_009-202x300.jpg" alt="" width="191" height="284" /></a>う。<br />
まずPicture Aだが、いかに当時は資料不足だったのかが伺える1コマだろう。ダブルアクション・リボルバー（グリップのエンブレムからSWチーフススペシャルだろうと思われる）のシリンダーが右側へスイングアウトするという珍妙なシステムが描かれている。秘密探偵JAでは他シーンでも同様の描写が数度あり、これは多分西部劇でおなじみのCOLT SAAが右側から弾丸を装填、排莢、そしてシリンダーの取り外しをすることから、その見慣れた西部劇からイメージ、想像したのではないだろうか？と推察している。<br />
どうであっても銃のシステムを描きたい！という先生の執念と心意気が伝わってくるようで、逆に感服している私である。<br />
<br />
そしてPicture B、描き文字（擬音）の柄に注目していただきたい。<br />
後々望月三起也とカエルぷろの代名詞的描き込み柄となる、通称『タイヨー』と呼ばれる柄が、すでにここで登場している。<br />
先日、少年画報社がヤングキング誌上で企画した「ワイルド7 トリビュート」でも、東本先生などがしっかり描き文字に描き込んでいたのは記憶に新しい、マニアならば誰もが知っているスタンダードな柄、歴史のある柄なのだ（笑）<br />
　<br />
　<br />
『秘密探偵JA』　　（雑誌掲載時は「ひみつ探偵JA」と平仮名タイトル）<br />
　　　　　　1965年　少年キング（少年画報社）1号～1969年34号<br />
           第5話「赤い天使」1966年同誌16号～35号<br />
　　<br />
　　　　　　1967年～　キングコミックス（少年画報社）<br />
　　　　　　1972年　　キングコミックス新版（少年画報社）<br />
　　　　　　1976年　　ヒットコミックス（少年画報社）<br />
　　　　　　1982年　　秋田漫画文庫（秋田書店）<br />
　　　　　　1992年　　スターコミックス（大都社）<br />
　　　　　　2000年　　漫画文庫（ホーム社）<br />
　　　　　　2009年　　コミック文庫（ぶんか社）<br />
　　　　　　　　　（現刊行中の「ぶんか社コミック文庫」版は初の完全版、過去未収録ページ収録、<br />
　　　　　　　　　　ページネーションの正確再現とマニア待望版である）<br />
<br />
2010.6.アスカ記<br />
　<br />
　<br />
　</div>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>大追跡</title>
		<link>http://wild7.jp/3614</link>
		<comments>http://wild7.jp/3614#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 04 Dec 2009 12:37:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[
「続」「新」「Part２」などなど、お気に入りだった作品が、そういった冠を被せられて新たな装いで再登場。　‥‥‥なんてのはTV、映画の世界では日常茶飯事、ファンにとっては「待ってました！」で嬉しいもの。
漫画の世界でも [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_001.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-3615" title="great-chase_001" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_001-300x221.jpg" alt="" width="220" height="164" /></a>「続」「新」「Part２」などなど、お気に入りだった作品が、そういった冠を被せられて新たな装いで再登場。　‥‥‥なんてのはTV、映画の世界では日常茶飯事、ファンにとっては「待ってました！」で嬉しいもの。<br />
漫画の世界でもそういった企画は少なからずあり、望月先生の作品にもそれは存在する。‥‥‥というか、むしろ他の同業作家先生方に比べて多いかもしれない。<br />
前記のような冠は付いていないが、一種のパート２作品、それが今回ご紹介する『大追跡』である。<span id="more-3614"></span><span style="color: #333399;"><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_005.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-3616" title="great-chase_005" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_005-300x268.jpg" alt="" width="192" height="173" /></a></span><br />
<br />
<span style="color: #333399;">ブラジル‥‥‥　一地方の権力者「マクダム家」の息子が引き起こした無差別享楽殺人事件。その権力を行使し法から逃れようとするマクダム一味を圧力を受けつつも追跡する警察官「滝 三郎」。追跡先で知り合った同じ日系人の青年と意見の対立を見せながらも極悪マクダムを追い詰めていく。<br />
その追跡のための資金は、すでに両親のない滝の幼い兄弟たちが圧力を受けながらも、その日の食べる物をも削って調達した貴重な資金。それを知った青年は無償の協力を滝に申し出る。しかし、更なる悪辣な手段で逃亡を謀ろうとするマクダムを追い詰めることはできるのか‥‥‥</span><br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_003.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-3617" title="great-chase_003" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_003-300x206.jpg" alt="" width="236" height="168" /></a>1969年「デラックス少年サンデー（小学館）」7月号に掲載されたこの巻頭カラーで始まる作品は、読み切りという少ないページ数の中に、少年漫画として必要な全ての要素を満たしていた。アクションは当然のこと、スピード感、正義、勇気、冒険、苦悩、不屈、闘志、初志貫徹、友情、家族愛、そして、ラストは画竜点睛。そしてそれらすべてを丸ごと抱え込んだそんなことよりもっと大切なこと、エンターテイメント性。<br />
小難しい理屈は捏ねないが、日本人が好きな浪花節も散りばめられて、しっかりお涙頂戴シーンも挿入、これはもう64ページということさえ忘れてしまうほどのフルコースメニュー。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_002.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-3618" title="great-chase_002" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_002-200x300.jpg" alt="" width="163" height="245" /></a><br />
そのうえ巻頭カラー、先生お得意の漫画界でも定評のあるカラーグラビアで迫力シーンまで拝めるのだから、楽しいこと面白いこと請け合いの一編だ。もちろん後の単行本収録時にはモノクロ編集となってしまっているが、そのニュアンス、エッセンスは感じてもらえるはず。<br />
<br />
そのカラーグラビアはいきなりのチェイス・シーンから始まる。警官「滝」のオフロード・バギーを駆使した容赦のない追撃シーンは息を呑む。<br />
その後、物語のテンションは緩められブレイクシーンへと流れていくのだが、先生の真骨頂のひとつでもある映画を思わせる状況、及び場面設定の解説描写にロング構図の絵がきれいに挿入されていく。読み切り短編と言えどもこの辺り、まったく手を抜くこともなく望月流を見せてくれる。<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_007.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-3619" title="great-chase_007" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_007-214x300.jpg" alt="" width="140" height="198" /></a>この後、何度かの山場を迎えるにあたり、読者を一端“引き”の状態にする大切な部分。巧さに溜息‥‥‥　である。<br />
<br />
過去の回想シーン、行く先々での追跡妨害のエピソード、そして前述した滝の幼き兄妹たちの貧困と苦闘のエピソードと畳み掛けてくる。なぜこれだけのエピソードが読み切りという短ページの中にこうもコンパクトに構成できるのだろうか。見事というしかない。<br />
またまた溜息‥‥‥　である。<br />
とにかく、そのスピード感ある構成には唸ってしまう。<br />
<br />
絵（作画）にも私としては唸ってしまう個所がいくつかある。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/picture-a-b.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-3620" title="picture-a-b" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/picture-a-b-217x300.jpg" alt="" width="217" height="300" /></a><br />
まず<strong><span style="color: #ff0000;">picture A</span></strong>だが、敵の立てこもる小屋へ滝が突入するシーンを俯瞰で描いたシーン、このときの滝のポーズだ。こんなポーズを誰が描き得ようか。特に劇画家を標榜する作家などには思いもつかないポーズではないかと思うのだ。リアルを追求する作風であるがゆえ、決して描かれる（創造される）ポーズではない。素早く低い態勢でという場面に合せたこのポーズにより、どれほどそのスピード感が表現できたか。<br />
そして次の<strong><span style="color: #ff0000;">picture B</span></strong>である。滝が払い腰（？）で敵を投げ飛ばすシーンであるが、素晴らしく見事に重力を感じることができる。加重される重量をどう読者に感じさせることができるか、それがどれほど困難なことであるかは、絵をお描きにならない方であっても理解できるだろう。師のデッサン力の確かさを証明するカットである。<br />
<br />
それだけではない。この作品にもこれから漫画家を目指そうとしている方や、若い漫画家さんにとっては学ぶべき多くのテクニックが、少ないページ数だからこそのてんこ盛りで、それらをひとつひとつ列挙していくと、とてもじゃないがこのコーナーでは書き切れない。また専門的に書いたとしても読者には面白くもなんともないだろう。<br />
私自身チョッピリ悔しいくらいなのだが、もしも、もしもだが‥‥‥　私がどこかで漫画講義をすることがあったならば教材としたい一作である。　‥‥‥そんなことは「魚が木を登る」ことがあっても有り得ないが（笑）。<br />
<br />
さてさて『大追跡』、本筋に戻そう。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_008.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-3621" title="great-chase_008" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_008-251x300.jpg" alt="" width="251" height="300" /></a><br />
舞台がブラジルといえば先生初連載デビュー作『<a href="http://wild7.jp/955" target="_blank"><span style="color: #0000ff;">ムサシ</span></a>』を思い浮かべると思うが、実はこの「大追跡」、私の大好きな「ムサシ」の“その後”的な作品なのだ。冒頭で記述した「続」「新」「Part２」作品なのである。「ムサシ」に関してはすでにこのコーナーで紹介済みなのでそちらをご覧になっていただくとして、初出時には迂闊にも私にはこの「大追跡」が「ムサシ」であるとは気づかなかった。なんとも情けないファンだとは思うが、ラスト1ページで初めて警官「滝」の助っ人をして、マクダム一味を逮捕に導いた青年が「ムサシ」だと名乗り、その本人だったと知るのだ。<br />
ファンであった私は、驚きと喜びで飛び上がらんばかりの歓喜と、確かによくよく見てみれば、26式回転拳銃2挺を操るガン捌きに、手首のヒラヒラたなびく布といい、ファンならば気が付いてもおかしくない描写が満載ではないか。<br />
ファン失格だと、その後ちょっとだけ情けなくて落ち込んだ私がいた（苦笑）。<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_006.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-3622" title="great-chase_006" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_006-275x300.jpg" alt="" width="219" height="239" /></a><br />
しかし、掲載時の「ＤＸ少年サンデー」を見る限り、この作品の担当編集記者も「ムサシ」を知らずして編集作業をしているように思えるのだ。オープニングの煽り文にもラストページの小口に書かれた締めの文にしても、まったく「ムサシ」の臭いはしない。もし知っていればもう少し煽りの度合いが変わったのではないかと思うのだよね。そこ、ちょっと残念。<br />
<br />
以前、作品紹介ムサシ編を書いたときに「大追跡」をこの作品紹介のコーナーで取り上げるとのお約束を、今回果たすことができてホッとしている（笑）。<br />
嘘つきとなることなく、良かった良かった。<br />
<br />
最後にもうひとつ。<br />
主人公は「滝」というが、この「滝」という姓は先生の読み切り作では意外と多く主人公名に使われている。例えば「ザ・サムライ」のシリーズ、「どれい艦隊」など。他にもあったのだがどうにも最近、健忘が酷くなっているので思い出せず、ご記憶の方お教え願いたい。して連載作品には一度も登場したことはなく、読み切りに限って多く採用されているのには何か意味はあるのだろうか？<br />
またこの「滝」姓であるが、私の母方の姓でもあり（正確には「瀧」なのだが）、私にとっては愛着があり、使用されるたび思い入れが強くなっていく‥‥‥　という超個人的状況なのだ（笑）。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_004.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-3623" title="great-chase_004" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/11/great-chase_004-220x300.jpg" alt="" width="189" height="258" /></a><br />
<br />
2009.12.1　JUN<br />
<br />
『大追跡』<br />
初出1969年「デラックス少年サンデー（小学館）」7月号　64ページ読み切り<br />
1972年　若木書房版「突撃ラーメン」併録<br />
1978年　双葉社版「突撃ラーメン」併録<br />
1985年　大都社版「ムサシ」併録<br />
2000年　ホーム社版「秘密探偵JA」併録</div>
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		<title>日の丸陣太</title>
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		<pubDate>Tue, 03 Nov 2009 21:58:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[
1964年10月、アジアで初となるオリンピックが東京で開催された。戦後10年という驚異的な速さで復興を遂げ、その後経済大国へとの礎となる象徴的な日本の一大イベントのラスト競技、マラソンにて時の円谷幸吉選手が3位銅メダル [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_001.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-3537" title="jinnta_001" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_001-300x225.jpg" alt="" width="274" height="206" /></a>1964年10月、アジアで初となるオリンピックが東京で開催された。戦後10年という驚異的な速さで復興を遂げ、その後経済大国へとの礎となる象徴的な日本の一大イベントのラスト競技、マラソンにて時の円谷幸吉選手が3位銅メダルという感動的なエンディングで国中が沸いた。<br />
続くメキシコオリンピックには、好調を維持する期待の君原健二選手が出場ということで、マラソン熱は過熱していた。<span id="more-3536"></span><br />
<br />
次々とオリンピックを想定した漫画群が発表される。そんな中、1967年週刊少年サンデー（小学館）誌上に連載がスタートした『日の丸陣太』。<br />
（多分）世界で初めてマラソンを舞台設定とした漫画が世に<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_006.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-3538" title="jinnta_006" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_006-218x300.jpg" alt="" width="149" height="206" /></a>出る。師、初のスポーツ物である。<br />
<br />
<span style="color: #333399;">時代は明治となり武士は刀を捨てて生きることとなる。その一人、鳥羽陣十郎は車夫となり人</span><span style="color: #333399;">力車を</span><span style="color: #333399;">曳き生計</span><span style="color: #333399;">を立てていた。そ</span><span style="color: #333399;">こから3代続いた車夫の家系、4代目として生を受けた陣太は受け継がれた健脚を買われ九州宮崎のスポーツ振興を唱える学校でマラソンのエースとして単身、寄宿生活をしていた。短絡的で粗野な彼は喧嘩三昧の日々を送っていたが、東京に生活する父の死に落ち込む、しかし4代目を切望されるが拒否、再び宮崎の学校に戻った彼はその性格と行動から結局退学を余儀なくされてしまう。彼の才能に</span><span style="color: #333399;">底知れぬモノを感じていたコーチまでもが彼を突き放し‥‥‥　陣太</span><span style="color: #333399;">の復活はあるのか、ライバルとの対決は。</span><br />
<br />
これが大まかなあらすじだが、お感じのように師お得意のガンアクションとは全く無縁の作品で完璧スポーツ物であるのだが、師の作品にはスポーツ物もこの後それなりの数が発表されている。その作品群全体を通して言えることは、俗に言う「スポ根（スポーツ根性）物」ではなく、まず「ドラマ」として構築されているという事実である。<br />
紆余曲折ありながらも一つの目的に向ってそれを成し遂げていく主人公の姿が、家族、友人、知人、置かれた環境などの周辺をしっかりとリアルにドラマとして描いていく。いや、スポーツという衣を纏っているだけで、本題はそちらなのだ。<br />
SFチックな魔球じみたものは登場しない、化け物じみた敵キャラも登場しない。それは同ジャンルの大多数の中にあって地味という形容を被せる輩もいるやもしれない。しかし本題は『負けるな！諦めるな！立ち向かえ！』だとすれば、スポーツという衣を纏ったことでより身近に自然に読者である子供たちに伝えることができるのだと考える。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_003.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-3539" title="jinnta_003" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_003-300x226.jpg" alt="" width="287" height="218" /></a>この『日の丸陣太』にはスポーツ物のクライマックス・シーンであろうライバルとの対戦シーンは全編で前半にただ一度あるだけ、それもそのライバルに情けないほどコテンパンにしてやられる。他は亡き父との情愛、身辺を彩る人々との交流、そして陣太の成長が‥‥‥　残りは孤独な修練にページは費やされる。<br />
孤独な戦いと言われるマラソンという設定の中、強いて主人公 陣太の心情、環境などに焦点を絞り、描きあげていく形は素晴らしく「ドラマ」として読者は入り込んでいく。<br />
<br />
物語ラストに用意されているエピソードは象徴的である。ライバルとの対決シーンではない、ましてや公式の競技大会でもない。真夜中の街、その静寂の公道を陣太はたった独り、孤独の中で走り続<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_005.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-3540" title="jinnta_005" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_005-243x300.jpg" alt="" width="243" height="300" /></a>けるのだ。存在せず目に見えぬライバルのうしろ姿を追い、冷酷に刻まれていく「時」という敵と「己」という最大の敵と戦いながら、漆黒の闇の中をただ独り走り続ける。<br />
走る、走る、走る、走る、走る‥‥‥<br />
負けたくない、諦めない‥‥‥　その思いだけで孤独な戦いを続ける。<br />
胸が熱くなるシーンである。<br />
先生の言いたかったことがこのシーンに凝縮されているからだ。<br />
<br />
このエピソードだけで読者である子供たちにどれほどの思いを植えつけたのだろうか？それは私自身が体現させられている。<br />
幼い頃、殆んど漫画を読む機会のなかった私なのだが、なぜだかこの作品に関しての記憶があった。失礼ながら師の作品とはまったく承知していなかったのだが、後々師のファンとなり「サンコミックス（朝日ソノラマ）」版を購入し「これは！？」と脳裏にあったものが覚醒された。この孤独の戦いのシーンは子供心にも忘れられぬ教示を植えつけてくれていたのだ。<br />
<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_0021.jpg"><img class="alignleft size-medium wp-image-3542" title="jinnta_0021" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_0021-173x300.jpg" alt="" width="173" height="300" /></a>ただ「走る」という地味な（失敬）スポーツを敢えて取り上げた師だが、そこは望月三起也、例の如くテンポのよい展開に三次元を思わせる構図、読者を飽きさせないエピソードを次々と積み上げてお得意の‥‥‥　いや、真髄の「動く漫画」で最期まで攻めてくる。これは多くのアクションもので培った、まさに望月流スポーツ漫画を見せつける。それだけではない、前述したように主人公の周辺描写の中で父との情愛が描き込まれていくのだが、ここも目頭が熱くなってくるエピソードが網羅されている。<br />
父と子の想いを描いたものとしてその後<span style="color: #000000;">『</span><a href="http://wild7.jp/363" target="_blank"><span style="color: #3366ff;">突撃ラーメン</span></a><span style="color: #000000;">』</span>が思い浮かぶが、まさしくここにその原型が存在する。<br />
<br />
はて？原型と言えば、こんなエピソードも存在する。<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_004.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-3543" title="jinnta_004" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_004-300x230.jpg" alt="" width="300" height="230" /></a><br />
主人公陣太をプロ選手として囲いたいある企業が、契約をするよう脅しを掛けてくるエピソードの中で、鉄条網に縛られてクルマの後部座席に転がされるシーンがあるのだが、これもその後に壮絶なシーンとなって利用されている。<br />
<span style="color: #000000;">『</span><a href="http://wild7.jp/1498" target="_blank"><span style="color: #3366ff;">薔薇のイブ</span></a><span style="color: #000000;">』</span>がそれである。<br />
先生に言わせれば、「重箱のスミをつつくンじゃないよ！」とお怒りなのだろうなァ（笑）。<br />
でも、そんなこんながファンにとっては楽しいのです。お許しください。<br />
ついでに重箱のスミを突かせていただくと、車屋稼業初代の名は「鳥羽陣十郎」と名乗っているのだが、主人公陣太の姓名は「大和陣太」というのだ。これはきっとどこかの代で、養子となったか、ご内儀の姓を名乗ったのだろうと解釈しているのだ（笑）。<br />
<br />
しかし今回この駄文を書くにあたって『日の丸陣太』を再読したのだが、師の作品に年代に於ける古さを感じないのはなぜなのだろう。私がファンだから？‥‥‥　確かにそれもあるだろうが、決してそんな小さな部分ではないことは、一度でも師の作品を手にとって頂いた方々には充分に理解できているだろう。普遍的なテーマがそこにあるからだと。<br />
今作に限れば、父と子の愛であったり、克己を貫く精神力であったり‥‥‥　そして作品全体に充満するエンタ<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_007.jpg"><img class="alignright size-medium wp-image-3544" title="jinnta_007" src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/10/jinnta_007-194x300.jpg" alt="" width="151" height="234" /></a>ーテイメント性だ。それこそ望月三起也、画業49年のテーマである信念じみたものがそこここに見えるからだろう。<br />
<br />
読後、「楽しめたかい？」と望月先生が問い掛けてくる。<br />
「うん」と、うなずくと大きな笑い顔が見えてくる。そんな望月作品に古さを感じる訳がないのである。<br />
<br />
2009.11.1　JUN<br />
<br />
『日の丸陣太』<br />
週刊少年サンデー（小学館）1967年第1号～第23号<br />
サンコミックス（朝日ソノラマ）1968年初版刊行</div>
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		<title>ごくろう3</title>
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		<pubDate>Sun, 02 Aug 2009 15:10:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>JUN</dc:creator>
		
		<category><![CDATA[作品紹介]]></category>

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		<description><![CDATA[
望月先生ほどウィットに富み、小粋なシチュエーションを紡ぎだす漫画家を私はかつて知らなかった。
べたべたの（失敬　笑）ギャグではなく、スマートなコメディとしての作風は、突出していると言ってもいいと思う。
それはハードな戦 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<div>
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_01.jpg"><img src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_01.jpg" alt="" title="gokurou3_01" width="270" height="188" class="alignleft size-full wp-image-3075" /></a>望月先生ほどウィットに富み、小粋なシチュエーションを紡ぎだす漫画家を私はかつて知らなかった。<br />
べたべたの（失敬　笑）ギャグではなく、スマートなコメディとしての作風は、突出していると言ってもいいと思う。<br />
それはハードな戦記ものや、バイオレンスの嵐吹き荒れる作品の中にも少なからず挿入されることもあり、ファンの方々は目にしていることと思う。<br />
　　　　　<br />
　『ごくろう3』‥‥‥　これは1973年から1976年にかけ小学館の青年誌『ビッグコミック（本誌）』に於いて連載、賞賛を浴びたコメディ。<br />
　　　　　<span id="more-3073"></span><br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_02.jpg"><img src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_02.jpg" alt="" title="gokurou3_02" width="270" height="303" class="alignright size-full wp-image-3076" /></a><span style="color:#6633CC;">時は1943年、国文学の助教授「吾典」と新妻の「久美」、ドイツ伯爵夫人として嫁ぎドイツ在住の久美の実母「ローリー」の元、結婚式を挙げついでに新婚旅行をヨーロッパ一周にと思い描いた吾典と久美だったが、式後一緒に帰国したいと母ローリーが手配した飛行機がこともあろうに第二次大戦の戦火燃ゆ北アフリカ着。なんとかアフリカ脱出、帰国の途につきたい3人の珍道中が始まる。<br />
最初の頃こそドイツ軍からは伯爵夫人に友好国民として扱われる3人だが、いつのまにやら逆賊スパイ扱い。連合軍からは捕虜扱い‥‥‥<br />
砂漠の陸路に海路に空路、3人の行くところ現れるところ、悲劇と喜劇がつきまとう‥‥‥</span><br />
　　　　　<br />
<span style="color:gray;" align="right">（ストーリーなんて紹介すること事態がナンセンスかも　笑）</span><br />
　　　　　<br />
ビッグコミック本誌では、これ以前には「ビタミンI」「うるとらShe」など傑作コメディがあり、もっとそれ以前からも読み切りでコメディ（単行本未収録）を発表し続けている。<br />
またこれ以後も「へい！お町」（未単行本）など、やはり傑作長編コメディがあるのだが、この『ごくろう3』だけはそれ以前それ以後とはコメディとして少々異にしている。それは舞台が第二次世界大戦下の北アフリカに設定されていることにほかならない。<br />
　　　　　<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_04.jpg"><img src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_04.jpg" alt="" title="gokurou3_04" width="270" height="396" class="alignleft size-medium wp-image-3078" /></a>この戦火の大戦下という舞台設定がそれ以前以後とは一味違う、スラップスティック・コメディ（ドタバタ喜劇）としての要素を強くし、ウェットな人情噺が盛り込まれた以前以後とは違った乾いた笑いを作りだしている。<br />
　　　　　<br />
師は言わずと知れた生粋のアクション漫画家である。その師が得意の戦記物の中に、ドタバタなナンセンスコメディを盛り込むのだから、おもしろくなかろうはずがない。<br />
毎エピソード、抱腹絶倒である。毎エピソード、軍事マニア・GUNマニアを楽しませてくれるのである。そして“おまけ”としてお色気満載である。いや、おまけではない。むしろそれを目的として楽しまれていた愛読者も多くいたのだ。<br />
古今東西、エロスと笑いは切り離せないもの。シェークスピアの残した戯曲にも多くそれは散見でき、露骨な暴力とエロスと同時にあっけらかんとした笑いを入れていたりする。散々に騙し騙されながらも全てを笑いに変えて大団円なんて手法、まさにこれ。わが国でも古くは古事記の「天の岩屋戸（あまのいわやと）」の逸話、天宇受売命（あめのうずめのみこと）のエピソードなどまさにこの手の笑いを想起させてくれるし、オルフェウス神話（ギリシャ神話）との共通点も見え隠れしたりする。<br />
ハリウッド映画でもその歴史の中、一度たりともお色気コメディをオフリミットした時代はない。いつの時代も誰かが製作し我々ファンを楽しませてくれている。有名どころでは「マリリン・モンロー」など、それらで名が売れたと言っても過言ではない。<br />
　　　　<br />
しかし、こと日本の漫画界では大人のアイテムとしてお色気コメディを発表、定着させたのは望月先生とモンキーパンチ氏が双璧ではないだろうか。そしてよりリアルなアクションまで加味した傑作が「ごくろう3」なのだ。<br />
　　　　　<br />
<center><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_05.jpg"><img src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_05.jpg" alt="" title="gokurou3_05" width="500" height="500" class="aligncenter size-full wp-image-3079" /></a></center><br />
　　　　　<br />
師の総ての作品に共通するのだが、師の描く女性のなんと艶かしいことだろうか。<br />
もちろん師の画力が優れているからに他ならないのだが、まずそのポージングにグッとくる。次に出るところは出、ひっこむところはひっこむ‥‥‥　その大胆なデフォルメがデフォルメに見えない画力。いやこれは一重に私の底辺に存在するスケベが、そういった女性を求めているからなのか（きっとそうだ、とか言わないように。笑）。<br />
またそれに伴う背景、バック処理の巧妙さだ。お読みになられた方々はお気づきになっているだろうか？　女性の身体には極力余分なタッチは描き込まない、そのバックには墨ベタなど多用する。こうすることで女性の白い肌はコントラストが強まりより白く引き立つ。<br />
うう～ん、艶かしい‥‥‥　（笑）<br />
　　　　　<br />
あれ？　テーマが違ってきてる？　こりゃまた失敬。<br />
　　　　　<br />
何はともあれ、先生のコメディとお色気は切っても切れないのだから仕方ない。登場する女性の溢れんばかりのボリュームと匂い立つお色気は作品の中核ですらあり、私などはお笑いを忘れてしまうほどなのだから本末転倒である。<br />
　　　　　<br />
さてさて本筋のお笑いだが、先生のコメディというやつは、物語の骨格、作画のリアリティと外殻がしっかりと構築されていることによって、より笑いの濃度が上がる。キャラクターたちの周辺が現実的でリアルな世界であるほど、そのコントラストは大きくなり、連発されるナンセンスはその破壊力を増しているのだ。<br />
　　　　　<br />
望月コメディの代表作であろう「ビタミンI」などは、前述したように舞台が日本国内の下町であったこともあり、ペーソスも含まれ適度な湿度感も存在したが、この「ごくろう3」にはその手の湿り気は感じられない。徹底しておバカである。もっと言ってしまえばツッコミ役が存在しない。辛うじてツッコミ役を仰せつかっているような立場の吾典にしても、実はオオボケこいたりするのだから、この世界観は強烈である。<br />
そう、回し役は作者である望月先生であり、ツッコミ役は読んでいる私たちなのだ。だからして作中に入るな、と言われてもそれは無理。大笑いしながら「なんでやねん！！」とツッコミを入れてしまったら、それはもう作中にしっかり読者自身が挿入されてしまっている訳だ。<br />
うう～ん、恐るべし、望月三起也先生‥‥‥　である。<br />
　　　　　<br />
<center><a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_06.jpg"><img src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_06.jpg" alt="" title="gokurou3_06" width="500" height="300" class="aligncenter size-full wp-image-3080" /></a></center><br />
　　　　　<br />
とにかく、この「笑い」に関しては私の拙い文章力でお伝えすることは不可能。申し訳ないがファンの方々が自らお手に取ってお読みいただくしかない。<br />
笑いに飢えたあなた、新たな笑いを欲しているあなた、お薦めです。<br />
ただし公衆の中での読書、つまり電車内などでは遠慮されることを助言しておく。どう贔屓目にみても奇人変人の類と同視されかねないからだ。1度2度と重ねて畳み掛けてくるネタに、間違いなくその笑いを堪えることは無理。左の頬だけでひっそりと笑っていられる間はいいが、その一線を越える3度目のオチがやって来たときには‥‥‥　一人で笑っている不気味な輩が出現してしまう、危険である。<br />
　　　　　<br />
<a href="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_03.jpg"><img src="http://wild7.jp/wp-content/uploads/2009/07/gokurou3_03.jpg" alt="" title="gokurou3_03" width="270" height="428" class="alignright size-full wp-image-3077" /></a>笑いの追及は本編のみに在らず、毎回付けられるサブタイトルにも及んでいた。単行本では全2巻19話で構成されているが、実はこれ、かなりタイトル部が割愛されている。毎回凝った駄洒落で作られたサブタイトルにも大いに笑わされたのだが、2～3回分を概ね1話となし、この駄洒落タイトル部分は完全収録されておらず、ファンにとっては残念。<br />
　　　　　<br />
ところでこの「ごくろう3」、実はTVアニメ化の企画が上がっていた。企画も企画、超初期段階に於いて残念ながらボツとなり、日の目を見ることはなかったが、CX（フジTV）にて深夜11時台に放送しよう‥‥‥　などと思い描いたTVマンがいた事は事実で、もしも実現していたらその放送時間帯のこともあり、しっかりお色気シーンもあったンだろうなァ、などとスケベ心が覚醒される私なのだ。残念。<br />
　　　　　<br />
もう一つおまけを書くと、<br />
とある漫画賞選考会に於いて、その選考委員のお一人だった作家「北 杜夫」氏が強くこの「ごくろう3」を推挙したとお聞きしている。最後まで北氏はその意思を譲ることなく主張されたらしいが、残念かなその受賞はならなかった‥‥‥　これも私としては残念である。<br />
　　　　　<br />
</div>
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